映画「女の子ものがたり」に出演中の大後寿々花が撮影で泣いたわけ

関西ウォーカー

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 西原理恵子の漫画を原作に、スランプに陥った女性漫画家が幼いころの親友との絆を振り返り、前向きさを取り戻すまでを3つの時代に分けて描いた深津絵里主演作「女の子ものがたり」。物語の核となる高校時代のヒロインを演じるのは「SAYURI」('05)で当時11歳にしてハリウッドデビューを果たした現在16歳の注目女優・大後寿々花だ。この後も松山ケンイチ共演の「カムイ外伝」(9/19(土)公開)の公開がひかえるなど、これからますます活躍が期待される彼女が本作で改めて感じた“周囲の支え”について語ってくれた。

─今回は西原理恵子さんの人気漫画が原作ですが、どのように感じましたか?

「脚本を読んでから、原作を読ませていただいたんですが、優しい色使いがすごく印象的で、これがどう映像化されるのかなって気になりました。それに、恋愛映画が多いなか、女の子同士の友情を描いた作品ってあんまりないなぁと感じていて…。それで、ぜひ出演させていただきたいと思ったんです」

─大後さんはヒロインの高校時代という物語の核となるパートを演じられましたが、心がけられたことは?

「3つの時代のヒロインの“つながり”を意識しながら演じましたね。森岡(利行)監督からも、ヒロインが一本道を歩く時にねこじゃらしを抜くとかちょっとした共通の仕草についての指導はありましたけど、それ以外は特にこうしてほしいという指示もなかったですね。高校時代は大人でも子供でもない微妙な時期で、私もすごく共感するところがあったので、自由にやらせていただきました」

─ヒロインの親友役を演じた波瑠さんや高山侑子さんとは年齢も近くて、さらに役に入り込めたのでは?

「撮影中以外もお互いのことを役名で呼び合っていましたし、私もけっこう素の自分でいられたと思いますね。トラックの荷台に乗っているシーンとか、まさにそうです」

─仲良しだけに、物語の重要なシーンとなる親友たちとの取っ組み合いのケンカはつらかったと思いますが…。

「ケンカのシーンの撮影後はみんな泣いていてました(笑)。実はそのシーンで私は泣くつもりはなかったんです。だけど、ケンカのきつい言葉の中に友達ならではの優しさを感じて、自然と涙が出てきて…。だから、撮影後は早くみんなのところに駆けつけたくて仕方がなかったです」

─大後さん自身も友達に言われた印象的なひと言ってありますか?

「小学生のころはあんまり“友達”という存在を意識したことがなかったんですけど、中学校に入って、友達に“もっと周りに頼っていいんだよ”って言われたことがあって、ハッとしました。私は昔から、悩みがあってもあんまり周りに言わなかったので…。そこから友達の大切さを実感するようになりましたね。今は友達と話している時が一番楽しいです」

─まさに映画のヒロインのようですね。

「この映画で描かれる友情は女の子だけのものじゃなくて、悩んでいる時に必ず自分を支えてくれている人がいるんだっていうことを年齢・性別問わずに実感してほしいですね。私がお芝居を続けられるのも、周りの支えがあるからだと思うんです。だから、私も自分がそうしてもらったように、いつかは支える側として人に優しく接せられる女優さんになりたいです」

■MOVIE

「女の子ものがたり」

監督・脚本:森岡利行 原作:西原理恵子 出演:深津絵里 大後寿々花 福士誠治 波瑠 高山侑子 森迫永依

('09IMJエンタテインメント=エイベックス・エンタテインメント)上映時間:110分

※シネ・リーブル梅田ほかにて公開中

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