劉建華(リュウ・ジェンホァ) 中空を注ぐ

上海を拠点に活動している劉建華(リュウ・ジェンホァ)の個展を日本で初めて開催。磁器発祥の地である景徳鎮で育った劉は、磁器工房での職人時代を経て彫刻を学んだ。中国における経済や社会の変化や、それに伴う問題をテーマに、土や石、ガラス、陶磁器などを使って立体作品やインスタレーションを制作している。今回の企画展は、メインとなる展示室に、ペットボトルや靴などの日用品を磁器で制作した《Discard》(2001年-2015年)を展示。私たちが使う日用品の大半は一時の役目を果たすと放置され、壊れてゴミになる。この作品は、私たちが土に還らない素材に囲まれて生活していることや、処分できないものを蓄積し続けている現状を想像させる作品となっている。その他にも劉建華の初期から近年までの作品を展示している。