所蔵作品展「19世紀のヴェネチアン・グラスーしなやかな造形ー」

19世紀に作られたヴェネチアン・グラス作品を紹介する所蔵品展。ナポレオンによるイタリア遠征以降の半世紀の間、経済的にも技術的にも停滞期を迎えていたヴェネチアン・グラスは19世紀に復活し、古くからある技法やデザインを新たな解釈で作品に取り入れた器や、古代ガラスの再現を試みた作品が多数作られた。本展ではその19世紀のヴェネチアン・グラスに着目し、彩り豊かで活気に満ちた多様な作品が紹介される。ステム部分がまるで風にゆらめいているような造形に仕上げた「風にそよぐグラス」をはじめ、造形美が際立つ作品が並ぶ。