【メンエス漫画】出会いと別れを繰り返す爆モテイケメンは本当に幸せなのか?「女の子たちはみんなオレの見かけにしか興味がない…」【作者に聞く】
「お兄ちゃんでしょ」と言われ親に甘えられなかった寂しい少年時代
女の子たちは自分の見かけにしか興味がなく「誰もオレを心から愛してくれようとしない」と嘆く美輝に、「内面を知られそうになったら、怖がって逃げようとしてるんじゃないの?」と語り掛ける加恋。この言葉を機に、幼い頃のトラウマが蘇る。




物心ついた時から母親は弟と妹につきっきりで、甘えたくても甘えられなかった少年時代。ある日弟を泣かせてしまったところ母親から「弱いものは守ってあげなきゃだめじゃない。あんたは本当に冷たい」と言われてしまう。これは下に兄弟がいる人なら同様の経験がありそうに感じたが、蒼乃シュウさんの実体験を元にしているのだろうか。
「私は二人姉妹の次女で、姉は3つ年上です。幼いころはよくいじめられて泣いていました。なんでそんなにいじめられていたのか長年疑問だったのですが、3歳まで親も親戚もすべての大人が自分に注目していたのに、妹が生まれて一斉にそっちを向いてしまい、姉は大きなショックを受けたそうです。それで赤ちゃんの私に憎しみを抱いた…とか。私には妹も弟もいないので、そういう気持ちは理解できませんでした。しかし、自分へ向けられていた愛情がある日突然全て奪われてしまったとしたら…。悲しみと憎しみが入り交じった気持ちを抱くのも、仕方ないのかもしれないと最近感じました」




母親から無条件で守られる存在の弟に対し、「小さいだけで弱い訳じゃない。ただあざといだけだ」と感じた美輝。そしてこれまで付き合った女性にも感じてきたあざとさに、追い詰められていたと加恋に打ち明ける。
「美輝のようにまだ親に甘えたい幼い子どもが『お兄ちゃんでしょ』と言われて放っておかれたら、きっとやりきれない寂しさを抱えてしまうでしょう。弟のことを『あざとい』と感じて憎んでしまうのも無理はないかなと。付き合う彼女の中に弟のような『あざとさ』を感じ、別れたくなってしまうことも、彼が恋愛が長続きしない理由の一つでしょう。これは自分自身が気づかない限り永遠に繰り返してしまうので、きっと彼が乗り越えなければいけない課題なのだと思います」

