【メンエス漫画】出会いと別れを繰り返す爆モテイケメンは本当に幸せなのか?「女の子たちはみんなオレの見かけにしか興味がない…」【作者に聞く】
若いうちに大きな失恋を経験しておいた方がいい!?
今まで付き合ってきた女性の「いつものパターン」にうんざりしていた美輝に対し、「あなたからパターンをやぶってみたらどう?」とアドバイスする加恋。そこで、唯一家に炊飯器を持ち込んできた女性にはじめて自分から「もう一度会ってくれないか?」と連絡する。だが「復縁って無理だから!」と拒絶され、生まれて初めての失恋を経験する。痛みを伴う失恋を、蒼乃シュウさんはどのように捉えているのか聞いてみた。
「私の意見ですが…なるべく若いときに大きな失恋を1~2回しておいた方が絶対にいいと思います。ちなみに私は大きいのが2回ありました!今では『あのとき振ってくれてありがとう!』と感謝しています。失恋したときは大きな悲しみが襲ってきますが、あとで振り返ると得るものも大きいんですよね。モテる人は一見幸せそうですが、失恋するチャンス(?)もないので、成長する機会も少ないのかも?という気がします。辛い失恋は、できれば誰でもしたくはないとは思いますが…。美輝の場合、一見クールなモテ男ですが、実は誰よりもロマンチストで、本当は運命の相手を探し求めています。ラストで経験した人生初めての失恋を機に、何かしらいい方向に変わってくれるのではないかと思います」





加恋が美輝に言う「パターンをやぶる」というメッセージも印象的だ。このメッセージに込めた思いも聞いてみた。
「『パターンを自分から破ってみる』って、恋愛に限らずどんな場合でも役に立つ方法だと思います。人間関係でも仕事でも、いつも同じような結果になる…と落ち込んでしまうことが誰にでもあるのではないでしょうか。『いつもこうなる』という場合、大抵無意識に自分からそのパターンを作り出したりしているものなので、『反応を変えてみる』とか『考え方を変えてみる』とか、『いつもと違う道を歩いてみる』とか。小さなことなのですが、案外それで道が開けたりするんじゃないでしょうか」
初めての失恋を経験したことで、「カッコ悪いオレもなんだか好きだってはじめて思えたんだ」という美輝。次はどんな訳アリ客が、加恋のもとにやって来るのだろうか。今後も楽しみにしてほしい。
取材・文=石川知京