「鬼滅の刃」名シーンを再現!コスプレイヤー注目の聖地が奈良に
関西ウォーカー
週刊少年ジャンプでの連載も終了し「鬼滅ロス」が広がるなか、奈良に「鬼滅の刃」の聖地があると、ファンの間で話題になっている。各スポットが写真撮影の受け入れに好意的なこともあり、コスプレイヤーからの注目も高い。
炭治郎が修行中に斬った岩そっくり?天狗にまつわる逸話も
「鬼滅の刃」の舞台は大正時代の日本。家族を鬼に喰われ、唯一生き残った妹も鬼と化した主人公・炭治郎が、妹を人間に戻すため、そして家族を殺した鬼を討つため、鬼狩りの道へと進む物語だ。
奈良市・柳生町には、第1巻に登場する炭治郎の名シーンを再現できるスポットが存在する。
鬼殺隊の入隊試験である最終選別に向け、修行に励む炭治郎。ある日、師匠である鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)に「この岩を斬れたら最終選別に行くのを許可する」と言い渡される。岩のあまりの大きさに思わず挫折しそうになっていると、兄弟子・錆兎(さびと)が現れ、「俺は岩を切っている、お前より強い」と勝負を仕掛けてくる。半年の修行の末に炭治郎は錆兎に勝利し、見事岩を切ることに成功。そのシーンを再現できるのが柳生の「一刀石」だ。
この石は、柳生の剣の達人・柳生石舟斎が天狗を相手に剣術の稽古をしたと伝えられている場所。ある夜、一刀のもとに天狗を切り捨てたところ、2つに割れた巨石が残ったという逸話が残されている。作中の炭治郎も、狐の面をかぶった錆兎と戦い、面を切ったはずの刀が実は岩を切っていたことから、物語の舞台となった場所なのでは?とファンの間で話題になっている。
柳生観光協会では、民泊「奈良柳生邸」の一室を着替え場所として1人1000円で提供し、柳生地区内11カ所の撮影許可を協会経由でまとめて取得できるようにするなど、コスプレイヤーの受け入れ体制も整っている。利用したコスプレイヤーからは、「要望をしっかりと聞いてくれるので非常に助かった。迷っている人はまず問い合わせてみるのがおすすめ」「一括で撮影申請してくれるのはありがたい。着替え場所を借りてゆっくりメイクできるのも大きなポイント」と、喜ぶ声が多いそう。
柳生観光協会事務局長の黒田さんは、「これまでは歴史好きの高齢者やハイキングの方が多かったのですが、最近は若者や家族連れの観光客が増えました。車で訪れる際は、柳生観光駐車場を利用していただければ」と話す。
炭治郎の同期・善逸の大技「火雷神」を再現!
また奈良・葛城市にある「葛木坐火雷神社(かつらきにいますほのいかづちじんじゃ)」も、鬼滅ファンが注目する聖地だ。
炭治郎とともに鬼狩りの剣士として奮闘する善逸は、基本の呼吸の1つ「雷の呼吸」の使い手。善逸が独自に編み出した技「雷の呼吸 漆ノ型 火雷神」と、神社の祭神の名前が同じであることから、社号標の前で技のポーズを取ると、技の名前も一緒に写真に収めることができる。
「事前に参拝して宮司さんに撮影の許可をお願いしたところ、気軽に受けてくださいました」と語るのは、奈良在住のコスプレイヤー・銀とき子さん。
「当日は一家そろって鬼滅ファンである宮司さんファミリーに見守られながらの撮影で、とても楽しい時間を過ごせました。ただ、必殺技の『火雷神』はとてもポージングが難しく、翌日筋肉痛に…(笑)」
神社で祭られている火の神「火雷大神」は、「火雷神」をさらに敬った呼び方であり、同じ神様のことを指す。
宮司の持田さんは、「コスプレに限らず、グッズを持って撮影しているファンの方も多数いらっしゃいます。お子さんや若い方の参拝も増えているので、これをきっかけに日本の歴史や神様に興味を持っていただけたらうれしいですね」と語る。
社号標は神社の入り口にあるが、訪れた際は必ず境内奥の拝殿でお参りを。通常の参拝者も多いため、マナーを守って互いに気持ちよく過ごせるよう行動しよう。
地域の魅力を発信する新しい芸術文化の一つとして、コスプレが受け入れられ始めている奈良。どのスポットでも、コスプレ撮影は事前に許可を取るのが無難。また、新型コロナウイルス感染拡大の波が再び襲来しているため、訪れる際は対策を徹底することを忘れないでおきたい。
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