旭山動物園の冬でも元気なレッサーパンダ、冬は繁殖の季節!

北海道ウォーカー

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オオカミやアザラシなど冬も元気な動物たちが多い旭山動物園ですが、忘れちゃならないのがレッサーパンダ。あのもふもふとした毛、太い尻尾、放飼場を駆け回る愛嬌のある姿…来園客の心をつかんで離さない、動物園の人気者・レッサーパンダも冬が大好きな動物なんですよ。

旭山動物園・冬のレッサーパンダ(C)旭川市旭山動物園


昨年2016年6月28日に生まれた子供たち、オスの「雷雷(レイレイ)」、メスの「雲雲(ユンユン)」も、元気に雪の中で遊んでいます。まだ顔にあどけなさが残る2頭、木の上のバランスのとり方などちょっとおぼつかない様子が見られたりして、ほっこりしますよー。

旭山動物園・レッサーパンダ。手前が「雲雲(ユンユン)」、奥が「雷雷(レイレイ)」(C)旭川市旭山動物園


そんなレッサーパンダですが、ときたま「ラスカルだ!」なんて言われることもあるそう。確かにちょっと似てますけどねぇ、アライグマ。

でも、よーく見比べてみてください! レッサーパンダの毛の色はオレンジ色に近い茶色、アライグマは灰色に近い茶色。何より、大きな違いは尻尾です。レッサーパンダの太い尾は胴と同じくらいの長さがあって、リング状の縞模様があるんです。アライグマはすぐ隣の「小獣舎」にいますから、違いを探してみるのも楽しいと思いますよ。

旭山動物園・アライグマ(C)旭川市旭山動物園


さて、レッサーパンダがエサを食べている姿って、見たことありますか?

実は手首から6本目の指と呼ばれる骨が伸びていて、エサを掴んで食べるんです。

旭山動物園・レッサーパンダがエサをつかんで食べるようす(C)旭川市旭山動物園


旭山動物園・食事中のレッサーパンダ(C)旭川市旭山動物園


そして、食欲旺盛! 主食の笹は繊維質が多く、消化されにくいため、十分に栄養を取るためにたくさん食べる必要があるのだそうです。

旭山動物園では、竹のほかにニンジン、リンゴ、サツマイモなどを出しているのですが、ひとつのものを食べてから次のものを食べるため、出てきたウンチの色で食べたものの順番が分かるんですよ。

レッサーパンダは暑さに弱く、冬に強いので見に行くなら今の季節がベスト! ちなみに、繁殖期も冬。いつ交尾したか分かるようにカメラも設置しているのだとか。繁殖期は、通常時よりよく鳴くそうなので、運が良ければ声も聞けるかも知れませんよ。

ちなみに、夏の暑い時期には木の上でちょっとだらけた姿になることも…。雪の中を駆け回る冬の元気な姿もいいですけど、夏のレッサーパンダも見てみたいですねぇ。

旭山動物園・だらんとするレッサーパンダ(C)旭川市旭山動物園


※写真提供:旭川市旭山動物園

【北海道ウォーカー/出村聖子】

出村聖子

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