小林亮太「追いかけているのは赤楚衛二の背中」、主演「鬼滅の刃」8月上演
東京ウォーカー(全国版)
舞台「鬼滅の刃」の竈門炭治郎役や「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stageの爆豪勝己役など、今、ひっぱりだこの俳優・小林亮太の連載が、毎月第2・第4金曜の隔週掲載でスタート。今回は第1回ということで、小林の人となりに迫るインタビューを掲載。俳優としての自身についてや、連載への意気込みを語ってもらった。また、Instagramなどでハンバーガーマニアぶりを披露している小林に、グルメバーガーの魅力についても聞いてみた。

SMAPのライブ映像を見て芸能界に
僕の母はSMAPが大好きで、家でよくライブ映像を一緒に観ていました。ステージでパフォーマンスをして、それを観た誰かが笑顔になる。それがすごく素敵だなと思って、僕もテレビの中の人になりたいと思いました。両親に相談して応募してもらった地元のモデル事務所で、モデルやユニット活動などを行い、10年ぐらいお世話になりました。
俳優になりたいと思ったのは、ユニット活動の中でやらせていただいたお芝居を本格的にやりたいと思ったから。当時は15歳だったので上京は悩みましたが、両親の後押しもあり、高校進学を機に思い切って上京することを決めて、俳優活動をするようになりました。

5歳の頃からお仕事をやらせていただいていたというのもあって、良くも悪くも、仕事とプライベートの線引きがあまりできないんです。本当にずっと作品のことを考えていて、そういう真っ直ぐさと作品への愛が自分の強みだと考えています。
最近は特に2.5次元作品に出させていただくことも多いのですが、作品に対してどれだけ向き合っているのかというのは、お客様の前に出た時に絶対に伝わるものだと思っています。
今、追いかけているのは赤楚衛二の背中
俳優として5年後、10年後のビジョンを考えるときに、必ず頭に浮かぶのは事務所の先輩、赤楚衛二くん。彼とは名古屋で芸能活動をしていたときからの繋がりで、10年ほど仲良くさせてもらっていますが、彼の存在は僕の中ですごく大きいです。
たくさんの作品に出演していてすごいなと尊敬する気持ちと同時に、どんどん遠い存在になっているようにも感じて。でも、それを追いかけていきたいと思うんです。今はとにかく経験を重ねて、確かな演技力と、人としても魅力的な人間になりたいと思っています。

そして、衛二くんも含めて「仮面ライダーアマゾンズ」で共演した先輩方とは、またいつか共演したいです。「仮面ライダーアマゾンズ」での関係性がほかにはない貴重なものだったからこそ、違う現場で別の立場として共演したら、どうなるんだろうという期待があります。
「鬼滅の刃」「ヒロアカ」――2.5次元作品の難しさと楽しさ
作品への愛は2.5次元作品でも、それ以外のものでも変わらないですし、一緒でいないといけないと思ってます。ただ、2.5次元作品は特に、根強い原作ファンの方がたくさんいらっしゃるのもまた事実です。
もともとの絵があるうえに、舞台が上演する前にはTVアニメが放送されることもほとんどで、声のイメージもついた状態。原作ファンの方が描くイメージを崩さないようにしつつ、その中で自分が演じている意味を見いださないといけないので、そこがすごく難しくて、同時に楽しくもあります。

僕は作品に入ると役に影響されすぎて、普段の自分も少し変わってしまうんです。例えば、「僕のヒーローアカデミア」The "Ultra" Stageで爆豪勝己を演じていた時は、プライベートでも目付きや口が悪いと言われていました(笑)。目の前のことにのめり込んでしまうタイプで、素の自分がどこにあるのか、正直、自分でもよくわからない。同時進行で何役も演じる時は、現場ごとに切り替えるのも少し苦労します。
今は、舞台「『鬼滅の刃』 其ノ弐 絆」の稽古をしています。日本だけでなく世界中で人気のある作品ではありますが、舞台で初めて「鬼滅の刃」を見る方もいると思うし、いたらうれしいとも思うんです。舞台で初めて「鬼滅の刃」に触れる方々に、僕が初めて原作を読んだ時のような気持ちを伝えなければ、という使命感もあります。2.5次元作品をやらせていただくうえで、それも大切なひとつだと感じています。

負の空気が蔓延しがちな今、炭治郎たちがパワーをくれる
「鬼滅の刃」はストーリーが暗い場面でも力強さ、泥臭さがあって、パワーをもらえる作品。そして、炭治郎たちが命を賭して戦う姿が、多くの人に感銘を与えているのだと感じます。
現代の日常生活で、炭治郎たちのように若くして死と隣り合わせで生きることはなかなかないと思います。でも、今までの当たり前を失って、改めて自分は何がしたいのか、何のために仕事をするのかなど、生きることに向き合うことが増えましたよね。
それも、キャラクターたちが懸命に生きる姿とどこか重なるのかなと。負の空気が蔓延しがちな今だからこそ、それに逆らうパワーを炭治郎たちがくれる気がするんです。8月から上演される舞台「『鬼滅の刃』 其ノ弐 絆」は、初演よりもさらに「鬼滅の刃」らしい要素が詰まったものになると思います。戦闘シーンはもちろん、鬼殺隊を支える9人の柱も登場します。
今作でも歌があるんですが、歌によって、よりキャラクターの心情が伝わりやすくなっているというか、舞台ならではの表現で、僕らが皆さんの心を動かすことができたらいいなと思います。キャストも増えていますし、さまざまな面で迫力も増すと思います。
前作の時は、ワークショップとして全員で意見を出して話し合う日があったんですが、今作もまたみんなで話し合いながら作り上げていくと思うので、僕としてもどうなっていくのか楽しみです。

初演の時に、プロデューサーさんが『劇団「鬼滅の刃」にしたい』とおっしゃっていたんですが、本当に劇団感があるというか、それぞれがいろいろと考えて全員で表現していくという、力強さを感じる座組みだと思っています。
座長として自分ももっと頑張らないといけないですし、稽古の中で自分自身を磨いていかなければいけないですが、初演よりもおもしろくなることは間違いないという、期待もあります。明日への糧になるような作品だと思うので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
カスタマイズ自在で食べ飽きないのがハンバーガーの魅力
僕にとってハンバーガーは、小さい頃から身近な食べ物でした。いつも休日に父が買ってきてくれて家族で食べていたので、チェーン店の新商品は必ずチェックしていました。そして「仮面ライダーアマゾンズ」で演じたマモルの影響も大きいです。
マモルは主食がハンバーガーという役で、撮影中は1日4、5個くらい食べた日もありました。でも、たくさん食べて嫌になるどころか、自分自身にとっても主食のような感覚になっていって。ハンバーガーって、食べたら元気が出るんですよね。それがすごくいいなと思います。
ハンバーガーはお店によってパティ(肉)のサイズも違うし、チーズの種類もさまざまで、カスタマイズ自在なのが楽しいところ。新しいお店もどんどんオープンしていますし、進化を遂げた新しいものに次々と出会えるように感じていて。それが、ずっと食べていても飽きない、ハンバーガーの魅力だと思います。

味だけでなく、オーナーの思いも伝えたい
この連載では、ハンバーガーの味はもちろん、オーナーの方がどのような思いを込めて作っているのか、という部分まで伝えていきたいです。味の好みは人によって違いますし、あくまでも僕の舌が感じたことですが、取材で伺うお店のハンバーガーがおいしいのは間違いないはず。それぞれにどのような違いがあるのかを伝えて、読んでくださった方がお店に足を運ぶきっかけになったらいいなと思っています。
実は、僕が作ったハンバーガーを親しい俳優仲間に食べてもらう、という夢があるんです。自粛期間中にも試作をしていたんですが、新しいお店に出会えば出会うほど気付くことが増えて、ハンバーガーは本当に奥が深いと感じています。
あと、この連載でいろいろなお店に伺うことで吸収することがたくさんあると思いますし、もっと勉強して、いつかハンバーガー店とのコラボバーガーを作れたらうれしいです!
撮影=小山志麻
取材・文=榎本麻紀恵
撮影協力=イタリアンバル・DELMO(デルモ)
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