【コミックエッセイ】「人生が一度めちゃめちゃになったアルコール依存症OLの話」 第11話~第16話

2021年10月27日 11:52更新

東京ウォーカー(全国版)

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にほんブログ村「コミックエッセイ」ランキングで、たびたびTOP10に入るなど人気を博している、元アルコール依存症のアラサーOL・かどなしまるさん(「 お酒がないと××できません 」/ @marukadonashi )。新卒で入った会社で人間関係に悩まされ、毎日の仕事がつらくてたまらなくなり、「ダメだ」とわかってはいながらも、お酒を飲んでから出勤するようになってしまったという。そのリアルな体験記を、新たにマンガで描き下ろしてもらう連載企画。今回は、第11話から第16話をまとめてお届け。当時を振り返るインタビューの一部もあわせて紹介します。
※アルコール依存症は完治しない病と言われています。著者の個人的な見解で、一番ひどい状態にあった過去と区別するためにタイトルで「元アルコール依存症」と謳っていますが、著者自身も自分の依存症が完治したとは思っていません。

第11話/「お酒をやめるために仕事をやめる」

【コミックエッセイ】「人生が一度めちゃめちゃになったアルコール依存症OLの話」かどなしまる(@marukadonashi) かどなしまる(@marukadonashi)

ーー重苦しい雰囲気の家の中でしたが、かどなしまるさんから話しかけて、妹のもるさんと仲直りできた時の気持ちを教えてください。

もう、それは安心しました。狭いコミュニティのひとつである、家の居心地が悪いだけで世界から居場所がなくなったような心地でした。24時間気がかりが消えず、疲れっぱなし。心から幸せを味わうことはないだろうと絶望していたので仲直りできたときは道が開けた気がしました。環境がやっとマイナスではなくゼロに戻ったみたいな…基盤が整った安心感がありました。


第12話/「“なんとなく飲む”のがやめられない」

【漫画を読む】コミックエッセイ「人生が一度めちゃめちゃになったアルコール依存症OLの話」 かどなしまる(@marukadonashi)

ーー派遣の事務や、夜勤の肉体労働系の仕事はかどなしまるさんにとってどんな場所でしたか?

以前の職場にいたときは正社員が初めてだったということもあり、「自分の人生を提出している」感覚が拭えなかったんです。自分で選択できることが職場によって9割くらい制限されている、みたいな。小さな会社だったので一日の大半を同じメンバーで過ごし、これが何年続くんだ?と考えたときの閉塞感がたまらなく息苦しかったんですよね。派遣はそれこそ契約期間が絶対あるし、夜勤のバイトも同じメンツでは毎回なかったし、循環された環境が以前の職場とは違い、「出勤の怖さ」は薄らいでいきました。


第13話/「友達といても楽しめない」

かどなしまる(@marukadonashi)

ーー気晴らしになるかと思った友人との旅行中に気分が沈んでしまった瞬間はどんな時でしたか?

待ち合わせの場所についたときから、もうテンションの違いを感じていました。合わせようとはしゃいでみても、すぐに私の心が沈む方に戻ろうとしてしまって…。暗くしている方が今は楽な状態だけど、旅行を楽しんでる友達の横にいるにはそぐわず、気持ちができていないまま「楽しいね」とか「おいしい!」とか言っていました…。心と言葉のちぐはぐが苦しかったですね。

また、友達の旅行の仕方が“年相応”の楽しみ方をしているように感じて、差を見たようでした。例えば、値段をあまり気にせず、欲しい物を買う姿を見ると、新卒の会社を辞めず、貯金もあって、使いたい時に楽しく使えるお金を持っている友達。それに比べて、お酒に溺れ、落ち着いて職に就くのも怖くなって、日銭を稼ぐような短期のバイトを繰り返すカツカツな生活の私。旅行先でお金を払うたび、「うわ~明日からの生活どうしよう…」ということで頭がいっぱいになり、だんだん焦り、気分が沈む瞬間でした。


第14話/「酔った自分の能力はかりそめだって分からないのか」

かどなしまる(@marukadonashi)

ーーかどなしまるさんの人生の中で、一番仲が良く、一番いがみ合いもしたのが妹・もるさんでしたか?

旅行先で友達に「1年くらい連絡とれない」と言ったり、すぐ人から逃げる癖が私にはありました。でも妹は家族で、切っても切れない関係です。常に人生を共にしているので、おのずと一番の存在になっていました。考えも感情も、隠さずぶつかり合ったので衝突も大きかったですが、仲の良いときはとても楽しかったです。

カラオケに行って、好きな曲が一緒なのでワンフレーズずつ交代で、ずっと歌いっぱなし!恥じもなく感情を込めたり、大声を出したり、タンバリンを振り回したり...。他人の前ではとても見せられない姿をお互いさらけ出して、全身で楽しんでいました。同じ声で同じ音痴なので(笑)。友達と行くと、「いかに下手にならないか、選曲のチョイスは間違っていないか」などを気にして、楽しむのは二の次だったので…。友達といるより、一人でいるより、妹のもるといた方がいいといったように、丁度いい存在でした。なので、その関係が崩れたときは一気に怒りに変わり、いがむようになったのです。


第15話/「絶望と気付き」

かどなしまる(@marukadonashi)

ーー妹のもるさんからの「逃げるな」というLINEを見て、帰りたくないと思いつつも家に帰ったのはなぜですか?

お酒が入ると基本「何でもいいや」という気持ちになるので、のこのこ帰りました。夜遅く帰ったので冷静になっているか寝ているかな、という考えもありました。


第16話/「妹もるとの仲直り」

かどなしまる(@marukadonashi)

ーーもるさんには、行先は知らされずに連れ出されたのでしょうか?また、気まずい関係になっていたもるさんに富士急ハイランドに連れていかれたときは率直にどう思いましたか?

出発する時点では富士急ハイランドに行くことは伝えられていました。「行くよ」って言われた時には純粋に仲直りし、久々に2人で遊べるということが嬉しくてたまらなかったですね。遠出だし、非日常感でワクワクを共有できている感覚も久しぶりのことで、やっぱり2人っていいなと心底思いました。明るい雰囲気の遊園地で、「またやり直していける」と思うとより一層楽しく感じました。



取材協力:かどなしまる(「 お酒がないと××できません 」/ @marukadonashi )

※飲酒の際は、食物をとりながら、自身にとって適切な量をゆっくりとお楽しみください。自分で飲酒の量やタイミングをコントロールできず、お悩みの場合は、専門の医療機関を受診してください。
※20歳未満の飲酒は法律で禁じられています。

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