横浜流星が「男として共感できた」と語る最新作、イメージを覆す難役に挑戦

東京ウォーカー(全国版)

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ストイックな横浜流星の息抜き方法

――今回の作品も含めて、これまで横浜さんのステップアップに繋がったと感じる作品や、監督、共演者の言葉はありますか?

【横浜流星】いっぱいあります。でもやっぱり、“はじこい(ドラマ「初めて恋をした日に読む話」”は自分にとってたくさんの人に知ってもらうきっかけになったし、そのおかげで今があると思える大事な作品です。映画では『青の帰り道』も印象的。撮影が1年間中断して、1年後にまたみんなで集まって完成させた作品なので、映画にどれだけ多くの人が関わっているのかということや、公開できることが当たり前じゃないことを実感しました。それ以来、公開できることに毎回幸せを感じるし、感謝をするようになりましたね。また、あの作品で藤井道人監督に出会い、その後も定期的に藤井監督の作品に参加させていただいているのはありがたいなと思っています。


今回の李監督との出会いも大きかったです。厳しい言葉も言われますが、こんなにも役者に対する愛があり、こんなにも撮影に時間をかけてくれる監督は珍しい。スケジュールの問題で期間内に撮りきることを最優先に、コミュニケーションも少なく駆け足で進んでいく現場も多い中で、リハも重ねつつ順撮り(時系列に沿った撮影)をしてくださるので、役への感情も繋ぎやすいんです。本当に大切に大切に作品を作ってくださる人なので、公開してたくさんの方に観てもらえたらうれしいです。もし李監督が呼んでくれるのであれば、現場は厳しかったですがまた参加したいです。


――お話を伺うほどストイックさが伝わってくる横浜さんですが、大人になった更紗にとって文の喫茶店が息抜きの場であったように、横浜さんにとって息抜きができる場所はありますか?

【横浜流星】基本的に家にいるので、家は自分らしくいられて切り替えもできる場所です。あとは友だちと過ごす時間。高校時代の同級生といる時は、当時の何者でもなかった自分として過ごすことができます。また、彼らも彼らでほかの仕事を頑張っていて、そういう話を聞くことができるのもいいです。みんなが違うところで戦っている姿を応援したいし、応援もしてもらえる。それでいて、みんなで集まった時は学生の頃の感覚に戻れるので、その時間はこれからも大事にしたいです。


――ご友人の方も横浜さんの作品は観ているんですか?

【横浜流星】そうですね、観てくれていますし、感想も教えてくれます。今回の『流浪の月』も、みんな「絶対観に行く!」と言っていたので、感想を聞くのが楽しみです。

撮影=大塚秀美
取材・文=あまのさき
ヘアメイク=永瀬多壱(VANITES)
スタイリスト=伊藤省吾(sitor)

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