全面リニューアルした豊田市の人気ラーメン店「よこじ」の新ラーメンを徹底解剖!!
東海ウォーカー
豊田市の「麺屋 よこじ」と言えば、東海エリアのラーメンフリークなら知らない人はいないという実力店。たまり醤油を使った三河ブラックや食べ応え満点の濃厚まぜそばなど、個性的なラーメンに多くのファンが魅了されてきた。そんな名店が2017年3月30日、今までのメニューをすべてなくし、全く新しいメニューで再スタートを切った。メニューだけでなく、看板や内装も一新。新生「よこじ」の魅力に迫る!
気軽に入りやすい明るく開放的な店内
リニューアルコンセプトは“おもてなし”。通りに面した北側を全面ガラス張りにすることで、リニューアル前よりも一層入りやすいように工夫されている。内装イメージは、アメリカ西海岸のコーヒーショップ。真っ白な壁や白木のカウンターが柔らかな印象を、配管を露出させたガレージ風の天井が硬派な雰囲気を漂わせ、ラーメン店とは思えないおしゃれな空間に仕上がった。そのため、リニューアル後は女性グループや年配の女性客が増加している。
新ラーメンのポイントは錦爽鶏
店主の横山純也さんが今回の全面リニューアルに踏み切ったきっかけは、錦爽鶏と出合ったこと。すっきりとした脂にしっかりと旨味があり、子供から年配者まで飲み干せるスープに衝撃を受けたそう。そこで、今までの豚骨メインのスープから錦爽鶏のスープに変更し、一からメニュー開発に取り掛かった。あっさりした錦爽鶏のスープに馴染むよう、タレは4種類の醤油をブレンド、仕上げ油は鶏油に魚介の香りをプラス。ほのかな柚子の香りをアクセントに加え、最後の一滴まで飲み干したくなるような上品な一杯、淡炊錦爽鶏だしそばが完成した。写真の特製淡炊錦爽鶏だしそば(1000円)は2種類のチャーシューがのる豪華版だ。
「麺屋 よこじ」時代に絶大な人気を誇った濃厚まぜそばも、錦爽鶏を使ったメニューに生まれ変わった。炙り肉錦爽鶏だしまぜそば(850円)には、太麺の全粒粉を使用。低温調理した豚肩ロースをステーキのようなイメージで仕上げた角切りチャーシュー、ニンニクやカツオ粉をトッピングし、食べ応えのある一杯になっている。少量加えた錦爽鶏の清湯スープのおかげで後味はすっきり。
こってり系ラーメンが食べたい時は、 濃炊台湾錦爽鶏だしつけそば(900円)がおすすめだ。濃厚な味を目指し、錦爽鶏の白湯スープに味噌ダレを合わせている。台湾ミンチや唐辛子が入っているが、辛さは調整可能。清涼感ある柚子の香りがアクセントになっている。濃厚なつけ汁、喉ごしのいい麺、ピリ辛の台湾ミンチなどがまとまりよく調和し、意外にも男性より女性からの注文が多いという。
新しい「よこじ」のラーメンでは、淡炊と濃炊という2種類のスープを使い分ける。淡炊は錦爽鶏の清湯スープに煮干しを加え、弱火で炊いて香りを移したら完成。濃炊は錦爽鶏の清湯スープを抽出してから丸鶏やガラ、モミジを砕き、煮干しと合わせてさらに煮込む。すると、濃厚な白湯スープが完成する。どちらのスープにも、錦爽鶏のスープに深みを与える重要な食材として煮干しを使用。メニューは完成形ではなく、客の評判を聞きながらスープや麺を改良していく。
すてきな笑顔があふれる店に!
誰でも入りやすい店内。スープまで飲み干せるラーメン。コアなラーメンフリークも納得する完成度の高い味。このようなおもてなしの精神は、内装やメニューだけでなくサービス面にも息づいている。追い飯の案内や食べ終わった後のお見送りなど、最後まで気持ちよくラーメンを味わえるよう細かな部分まで徹底された気配りはお見事。新たなファンを獲得し、今後ますます人気が高まりそうだ。【東海ウォーカー/伊藤甲介】
伊藤甲介
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