奈緒「執着せずに生きたい」喪失感を描く最新作を通して考えた、自身にとって欠かせないもの
東京ウォーカー(全国版)
人間関係で大事にしているのは「敬意を払う」
――本作は親友でいらっしゃる永野芽郁さんとの共演でした。個人的に花火のシーンがすごく素敵だなと思ったのですが、撮影時に印象的だったことはありますか?
【奈緒】私もあの花火のシーンが大好きです。あの時はなかなか風が強くて、線香花火がすぐ落ちちゃって何度も撮り直しました(笑)。芽郁ちゃんとはカットがかかるまでずっと会話していたのですが、何度も撮る中で、このままずっと終わらないような気がするくらい会話が自然に続いていたんですね。なので、改めて、2人でシイちゃんとマリコという関係性を作れたのかなと実感したシーンでもありました。

――マリコという役をつかむきっかけのようなシーンだったのでしょうか?
【奈緒】撮影自体は結構終盤に撮った部分にはなるのですが、マリコを確信できたというか、きっとシイちゃんとマリコにはこういう時間の積み重ねがあったんだろうなというのを感じられるシーンでした。
――永野さんをはじめ、奈緒さんは芸能界にもお友だちが多いイメージがあるのですが、人間関係を築くうえで意識していることはありますか?
【奈緒】自分の中で大事にしているのは、敬意を払うこと。年齢や立場など、社会に出るといろいろな違いがありますが、原点に戻ると、自分とは違う人生を生きてきた人がいて、それぞれのストーリーや大事にしているものがあるはず。そこを知ろうとすることは忘れたくないなと思っています。

九州時代の印象深い「人生最短の撮影」
――奈緒さんが九州にお住まいの時に「九州ウォーカー」にも登場していただいていました。そこで最後に、当時を振り返って印象的だったことを教えてください。
【奈緒】当時の私はまだ10代で、自分ひとりだったら行かないようなところに旅をさせてもらえたのは大きかったですね。知らない景色にたくさん出会えましたし、今も旅行が好きなんですが、遠出する楽しみなどを教えていただいたなと思います。

――思い出深い旅先はありますか?
【奈緒】場所は忘れてしまったんですが、牡蠣小屋に行ったのをよく覚えています。撮影時間が体感3秒くらいで、カメラマンさんに「はーい、笑って~!」と言われて笑ったら、すごい勢いでシャッターが切られて「はい、今日の撮影は終了!」と。そのあとは撮影で使った牡蠣やホタテを楽しもうということで、本当の旅行みたいに楽しかったのを覚えています。人生最短の撮影でしたが、それが逆に躍動感に繋がって、すごくいい写真になっていました。
撮影=鎌田瞳
取材・文=あまのさき
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