桜田ひよりが花江夏樹の言葉に共感「声優は実年齢に関係なく幅広い役柄を演じられる楽しさがある」
東京ウォーカー(全国版)
――桜田さんは去年、20歳になられましたが、以前に比べて大人っぽい役が増えたなど、演じる役柄に変化は感じますか?
【桜田ひより】それが、ようやく制服を着てお仕事をする機会が多くなったんです。実は現役の中学生や高校生って撮影できる時間に制限があるので、学園モノって高校卒業後や20歳を超えてから撮ることが結構多いんです。だから、まだしばらくは制服が着れるかなって思っています(笑)。

――では、これから役を通してもう一度、青春時代を過ごすことになるんですね。
【桜田ひより】もう一度というよりかは、お仕事で青春らしい青春を過ごしてこれなかったので、初めて経験させていただく感覚です。
感化される瞬間は「テレビで活躍している方を見たり、素敵な作品に巡り合ったとき」
――本作は獅子舞の演舞をとおして登場人物たちが成長していく物語ですが、桜田さんが最近ご自身の成長を感じた瞬間はありますか?
【桜田ひより】苦手な食べ物が食べられるようになりました!これまでレバーが苦手だったんですけど、あるとき、食べてみようと思って食べたら、すごくおいしいなと思って(笑)。レバーってこんなにおいしかったんだ!って気付いた瞬間に、味覚が成長したというか大人になったなと思いましたね。

――桜田さんが演じられたチュンは、花江さん演じる主人公・チュンに獅子になるという夢を与えた存在ですが、桜田さんご自身もたくさんのファンの皆さんに夢や影響を与えている存在だと思います。そのような立場で活動を続けていくにあたり、大切にしていることはなんでしょうか?
【桜田ひより】ファンの人に対してだけではなく、私生活でもそうなんですけど、“言葉”をすごく大切にしています。誰かと会話をしている中でも、ふと頭に浮かんだ言葉よりも、相手がどういう人なのか、どういう状況に置かれているのかとかをきちんと考えて、そのうえで一番適していて、かつその言葉に偽りがないようにと、言葉を選んでいます。その言葉ひとつでその人の心が動くかもしれないし、反対に傷つくかもしれないので。

そうやって大事にしているからこそ、人と話すときはちょっとゆっくりになっちゃったりしていて……。なかなかレスポンスが返ってこないなって思われるかもしれないけど、自分の頭の中でこれは言った方がいいな、これは言わないでおこうとか、これを言うならこういう言い方にしようって、そういうのをすごく考えてから言葉を伝えるようにしています。
――しっかりと考えてから話す、というのは実は難しいことですよね。
【桜田ひより】そうですね。私は友達からよく相談を受けることが多いので、そういう場面では特に気をつけるようにしています。とはいっても、友達も少ないので、そんなにたくさん喋ることもないんですけど(笑)。
――相談を受けることが多いとのことですが、桜田さんご自身が悩みを抱えた際はどうしているんでしょうか?
【桜田ひより】私は何か悩み事があっても、全部自分で考えて自己解決しちゃいます。だから誰かに相談することはほとんどないですね。

――逆に、桜田さんが夢や影響を与えてもらっているものはなんですか?
【桜田ひより】テレビですごく活躍している方を見たときとか、すごく素敵な作品に巡り合ったときに、自分もこういうふうに活躍したい、こういう作品に出たい、こういう役をやってみたいと感化されています。
――見るものすべてがお仕事に繋がっていくんですね。
【桜田ひより】そうですね。そういった探求心がなくなったら、お仕事を楽しいと思えなくなるんじゃないかなと。流れ作業になっちゃうとおもしろみもなくなってしまうし、そういう気持ちで取り組んだら、見てくださっている方にも伝わってしまうなと思うので、遊び心や探求心はこれからも大事にしていきたいなと思っています。

撮影=八木英里奈
ヘアメイク=菅井彩佳
スタイリスト=前田涼子
取材・文=榎本麻紀恵
衣装協力=e.m. 青山店、エイタークルー(Hdxuly,)、CHARLES & KEITH JAPAN
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