カシノナガキクイムシは農業をする(第5回)
東京ウォーカー(全国版)
昆虫たちはどのように食べ物を食べているイメージがありますか?「葉っぱをかじる」や「他の生き物を捕まえる」など、単純なことしかしていないというように思われるかもしれません。しかし、なんと昆虫の中にも、私たち人間と同じように
「農業」をして食べ物を作っている
種類がいるのです!
夏、コナラの木に小さな穴がいくつも、そしてその周りに白っぽい木くずが大量についているのを発見しました!こういう光景、見たことのある方も多いのではないでしょうか?これは農業をする昆虫、
カシノナガキクイムシ
の仕業です。カシノナガキクイムシは硬い体と大アゴ、鋭い脚を使って、木の中を掘り進みます。そして、なんと、
その掘った木の穴の壁に、自らの体に蓄えていた菌を植えつけて、菌を増やしていきます。
これぞまさに農業と言えるでしょう!増やした菌は、自分の子どもにエサとして与えます。子どものために農業をする、家族愛にあふれた昆虫ですね!
■データ
名前 ◎カシノナガキクイムシ
体長(成虫) ◎0.5cmほど
生息地 ◎日本。ミズナラやアラカシなどの木
活動時期(成虫) ◎5〜10月
特徴 ◎体はツヤッとしていて円筒形
採取難易度 ★★
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