小林亮太「自分がどれだけ戦えるのか挑戦したい」5年後を見据えた役者としての目標を語る

東京ウォーカー(全国版)

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一面の雪景色での撮影で「チームがひとつになった感覚がありました」

――撮影をとおして、特に印象に残っている場所や出来事があれば教えてください。

【小林亮太】赤い衣装を着ている、種差海岸での撮影ですね。普段は真緑の芝地なんですけど、2月だったので一面真っ白。雲の隙間から太陽ものぞいていて、自然の力を感じました。カメラマンの横山さんからも、この写真集においての正念場だという気合が伝わってきましたし、素の自分というよりかは、自分の中の温度を高めての撮影だったなと。雪の積もった海岸線を走って動き回っていて、それにスタッフさんたちもついてきてくれたので、それまでの時間も含めてですけど、その瞬間、チームがひとつになった感覚が改めてありました。楽しかったし、いろいろなものが味方してくれて、この写真集の中で一番“温度”が高い写真になったと思います。

あとは、朝銭湯もよかったです。カメラマンさんと二人きりで風呂に入って、撮影前は恥ずかしさを感じるかなと思っていたんですけど、そんなこともなく。ここで初めて朝銭湯を経験したんですけど、めちゃくちゃ気持ちよかったので東京に帰ってきてからも朝風呂によく入るようになりました。

――今回は2泊3日での撮影だったとのことですが、宿泊先でもスタッフの方々と和気あいあいとコミュニケーションを取られていたとか。

【小林亮太】そうですね。深夜3時ぐらいまでいろいろな話をしていました。そこでの時間があったからこそ、よりチーム感も高まったと思います。ただ、夜遅くまでみんなで話していたので、朝は眠すぎて全員元気がなかったです(笑)。

あと、撮影を行ったのがミュージカル『キングアーサー』の公演の間だったんですけど、座組でけん玉が流行っていたので、僕も夜な夜な部屋でけん玉の練習をしていたんですよ。そうしたら翌日、隣の部屋だった横山さんが「夜中にずっとカンカンという音が聞こえてたんだけど、この旅館出るのかも……」と。その正体が僕だとわかってみんなで笑いました。思っていた以上に音が響いていたらしく、申し訳なかったです…。たしかに、隣の部屋から謎の音が聞こえてきたら怖いですよね(笑)。

――どの写真もこだわりが詰まっているかと思いますが、特にお気に入りの1枚をあげるとしたら?

【小林亮太】浴衣姿で目がクローズアップされている1枚ですかね。よく、役者仲間や応援してくれている方から、僕は目が印象的だと言っていただけることが多くて。この1枚は、朝一の撮影で少し寝ぼけているような、感覚がまだ起きていないような素の自分を撮ってもらえた気がしています。朝日も相まってすごく素敵に撮っていただいたので、個人的にもお気に入りです。


今後の目標は「目を武器にできる役者になりたい」

――写真集というひとつの作品を作り上げた今、舞台や映像ではなく、写真を通して表現をすることに対して改めて感じたことはありますか?

【小林亮太】正直に言うと、被写体としてまだまだだと思いました。なんでもない自分になった時に、意外と物事を捉えられていないな、まだ甘いかもと感じて。そこが自分の課題だと思った部分でもありますし、目が印象的だと言ってもらえるからこそ、もっと自分を理解して使いこなしていかないと、と感じました。

周りに素敵なチームメンバーがいたわけだし、もっとやれたんじゃないかと思うところもあったけど、でもこれが今の自分だとも思うんです。そんな自分を知るきっかけにもなったので、こういう機会をいただけたことが本当にありがたいです。見えた今の自分の課題を踏まえて、しっかりと目を武器にできる役者になりたいと思いました。


――今年もさまざまなフィールドで活躍中の小林さんですが、俳優としての今後の目標も教えてください。

【小林亮太】写真集に「温度」というタイトルをつけたのも、さまざまな温度帯の人間を演じられるようになりたいと思ったからなんです。ここ2年ぐらいは演劇という場にいて、いろいろな演出家さんと舞台をやらせていただき、たくさんの新しい景色を見ることができて、これまでになかった感覚、そして仲間にも出会えたので、やっぱり演劇がすごく好きだなと思いました。でも、だからこそ、映像作品でどれだけ戦えるのか挑戦したいと思ったんです。

今年25歳になるので、5年後の30歳になった時に、映像でも演劇の場でも戦える役者になりたいと考えています。30歳の時に、1年の中で演劇を1本やって、ほかの時間は映像作品をやって、というのが今の理想です。それが実現できるように、どこでも戦っていける芝居を身につけていきたい。今まで自分がやってきたことを信じつつ、新たな場所にも飛び込んでいきたいと思っています。


スタイリスト=石橋修一
ヘアメイク=田中宏昌
撮影=大塚秀美
取材・文=榎本麻紀恵
衣装協力=ジャケット(¥55,000) 、Tシャツ(¥15,400)、パンツ(¥33,000) ※すべて、Ohal/JOYEUX(03-4361-4464)

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