大阪・本町「ボタニカリー」圧倒的な存在感を放つ、スパイス香る美しいひと皿

2017年7月10日 19:04更新

関西ウォーカー 惣元美由紀

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大阪でブーム加熱中のスパイスカレーの名店を紹介するWEB連載「大阪スパイスカレー名店ファイル」第16回は大阪・本町の人気店「ボタニカリー」。2013年6月にオープンするやいなやカレー好きの間で評判を呼び、ランチタイムには整理券がなければ入店できないほどの超人気店に。4年を経た今も圧倒的な存在感は健在だ。そんな「ボタニカリー」のおふたりに、きょうだいで始めたきっかけや今後の展開を聞いてみた。

彩り美しい3種の絶品カレーが看板

ボタニカリー(980円)。チキンベースのカレーと、3種の鶏の部位を使ったキーマで構成。12:00からの数量限定で、ルーの中の煮込みチキンをビーフに変更することも可能

ボタニカリー(980円)。チキンベースのカレーと、3種の鶏の部位を使ったキーマで構成。12:00からの数量限定で、ルーの中の煮込みチキンをビーフに変更することも可能

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カレー担当の弟 明石智之さんと、副菜担当の姉 高橋春香さんのナイスコンビネーションプレーでカレーマニアをうならせ続ける「ボタニカリー」。スパイスが口の中で複雑に広がり、さらに種類豊富な副菜が味に変化をもたらす。ひと匙ひと匙、大切に食べたい幸福感に包まれるばかりではなく、“芸術的カレー”“デコレーションが美しすぎる”と言われ、ビジュアルの美しさはピカイチだ。

シュリンプカリー(900円)。魚介ベースの和風ダシを効かせたエビカレー。仕上げにかけるココナッツミルクのまろやかな口当たりと甘い香りがクセに

シュリンプカリー(900円)。魚介ベースの和風ダシを効かせたエビカレー。仕上げにかけるココナッツミルクのまろやかな口当たりと甘い香りがクセに

メニューは、チキンベースで少しとろみのあるルーが特徴のボタニカリー<チキン>(980円)と、魚介ベースのスープカリーにココナッツミルクを仕上げに使うシュリンプカリー<エビ>(900円)、ポージョカリー<チキン>(880円)の3種。合いがけは、ボタニカリー×シュリンプカリー(1,150円)、ボタニカリー×ポージョカリー(1,000円)があり、13時30分からオーダーが可能。4月から価格が改訂されたものの、ライスの量が増し、さらに日替りの野菜のおかず、アチャールなどが10種以上になるなど中身の充実度を上げるという良心的な価格改正。そんな心遣いも客を魅了するひとつの要因かもしれない。

フォトジェニックなひと皿は、ボタニカリーが元祖!?

日々のルーティンを毎日確実にこなす、弟の明石さん。「家から店までのルートも必ず同じ(笑)。そうすることによってちょっとした変化に気付くんですよ」

日々のルーティンを毎日確実にこなす、弟の明石さん。「家から店までのルートも必ず同じ(笑)。そうすることによってちょっとした変化に気付くんですよ」

「ボタニカリー」のオーナーは、姉 高橋さんの旦那様。カレー店を始めようという旦那様の発案に料理人として白羽の矢が立ったのは、当時ちょっと暇にしていた弟の明石さん。学生時代に飲食店でのアルバイト経験はあったものの、カレーを本格的に作ったことはなかった。姉からの指名、逃れるはずもなく(笑)、とにかくがむしゃらにカレー作りに取り組んだそうだ。「オリジナルのカレー作りには正解がなく、ピントを合わせることが難しかった」と弟さん。当時の様子を姉の高橋さんは「リュックにいっぱいスパイスを詰め込んで、不審者(笑)」と笑いながらも「元々、弟には料理のセンスがあったんだと思います。それに、きょうだいなので味覚が合い、方向性が徐々に定まって行った」と語る。試行錯誤を繰り返し、スパイシーだけどさらっと食べられるカレーが完成した。そこに昔から絵が好きだったという姉 高橋さんのセンスが加わり、“美しすぎる”と絶賛されるフォトジェニックなひと皿ができあがった。お皿の上にカレーの海、ライスの島が浮かび、副菜の野菜たちがまるで花木のように華やかに色彩を添えている。オープン当初は「ボタニカリー」のように色彩豊かなカレーを提供する店がなったこともあり、どこにもないオリジナリティに富んだカレーに魅了される人々が店の前に列をなした。

ホームページ開設で、今後の展開を期待

落ち着いた雰囲気の店内には、店名入りのスパイスの小瓶がずらりと並び、スパイスへのこだわりが感じられる。丁寧で気持ちの良い接客も評判だ

落ち着いた雰囲気の店内には、店名入りのスパイスの小瓶がずらりと並び、スパイスへのこだわりが感じられる。丁寧で気持ちの良い接客も評判だ

「現在は、以前に比べてずいぶんと落ち着いた」と言うが、オープン前に整理券を手にしようと客が訪れ、ランチタイムには満席状態が続く。「オープンした頃は、ちょうどスパイスカレーがブームになり始めた頃だったので、いい時期だった」と振り返る。しかし、ブームといえども、現在も人気は衰えることなく、足しげく通う客が多いということが、何よりもその実力を示している。これからの展開について訪ねてみた。店舗を増やしやり、店を大きくしたりなどは考えていないそうだ。「現状を維持しつつ誠実に」と姉の高橋さん。

新しい展開がひとつある。それはホームページの開設。「遅まきながら(笑)、ホームページを作ったので、ホームページを通して、いろんなことができたらいいなぁと現在考えているところ」だそうだ。どんな情報がアップされるのかを楽しみに、ホームページを常にチェックしたい。

※本連載はムック「KansaiWalker特別編集 関西カレー’17新時代!」(現在発売中)の発売を記念した連載記事です。大阪スパイスカレーの名店・新店を多数紹介した本です。ぜひ興味のある方は書店・コンビニでチェックしてください。

【関西ウォーカー編集部/ライター惣元美由紀】

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