岡田将生「かわいい顔がパッと思い浮かんだ」今手紙を書きたい相手と宮藤官九郎脚本の最新作を語る
東京ウォーカー(全国版)
家族から初めてもらった手紙は「未だに大事にとってあります」
――本作には“手紙”が重要なアイテムとして登場しますが、岡田さんにとって手紙とはどういうものでしょうか?
【岡田将生】手紙は、書いた人の性格や本質みたいなものが文字に表れるっていいますよね。今はなんでもSNSやメッセージアプリでやり取りができてしまうけれど、画面の文字と、人間の手で書かれた文字では温かみが全然違うし、手紙の方がより気持ちが伝わってくる感じがします。
僕は本作を観て手紙を書きたくなったので、「1秒先の彼」が手紙ブームのきっかけになったらいいなと密かに思っています。
――これまでいただいた手紙で、強く印象に残っているエピソードがあれば教えていただけますか。
【岡田将生】「A-Studio+」という番組に出演した時に、家族から初めてもらった手紙が印象に残っています。普段は面と向かって言わないような言葉がたくさん書かれていたので、すごくぐっときましたし、未だに大事にとってあります。

――岡田さんの出演作に関する感想を、ご家族の方から聞くこともありますか?
【岡田将生】あまり家族の前で仕事の話はしませんが、たまに感想を言ってくれることはあります。映画に関する感想には「ありがとう」しか返せないのですが、舞台の感想の場合はまだ公演中だったりするので、すごく真剣に耳を傾けるようにしています。ただ、面と向かって話されるとどんな感想でも少し照れるので、それこそ手紙で伝えてもらえるとありがたいです。
――今、手紙を書きたい相手はいらっしゃいますか?
【岡田将生】かわいい甥っ子の顔がパッと思い浮かびました(笑)。最近少しずつひらがなが読めるようになってきたので、今度書いてみようと思います。
――本作の原作は台湾映画ですが、最近ご覧になった海外の作品でおすすめがあれば教えていただけますか。
【岡田将生】ちょうど昨夜、宮部みゆきさんの「模倣犯」の台湾版リメイクドラマを全話観終わりました。すごくおもしろかったのでおすすめです。
あと、最近ではないですけど、「ブルー・バイユー」という映画は年に1回見直すぐらい好きです。幼い頃に養子としてアメリカにやってきた韓国生まれの男性が、大人になってから強制送還の危機に直面する話で、ラストシーンがとても印象的な映画なんです。
――韓国生まれの男性をジャスティン・チョン、その妻役をアリシア・ヴィキャンデルが演じていて、妻の連れ子と3人での穏やかな暮らしが、ある日突然一変してしまう家族の物語が切なかったです。
【岡田将生】辛くて切ない展開でしたよね。僕は“悲しみを抱えながらも、前向きに生きようとする家族”を描いた物語が好きで、「1秒先の彼」も終盤でそのような家族の物語であることがわかります。
この2つの作品の根底にあるものは同じような気がするので、よかったら本作をご覧になったあと、「ブルー・バイユー」も鑑賞していただけたらうれしいです。

取材・文=奥村百恵
◆スタイリスト=大石裕介
◆ヘアメイク=小林麗子
(C)2023「1秒先の彼」製作委員会
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