コーヒーで旅する日本/関西編|深夜のコーヒーブレイクもおまかせ。“逆張りの発想”で異彩を放つ都会のエアポケット。「whitebird coffee stand」
東京ウォーカー(全国版)
思わぬヒットで店の存在を広めた名物スイーツ

さらに、この店の看板メニューが自家製のスイーツ。最初は福崎さんがほぼ一人で店を切り盛りしたため、2年ほどはスイーツもBAHNHOFから仕入れていたが、スタッフがそろうとともに徐々に自家製に切り替え、メニューも充実していった。なかでも、この店の存在を一躍広めた人気作が、6年前に登場したコーヒーゼリー。深煎り。浅煎りと2種のコーヒーゼリーに、ハニーナッツなどを乗せた5層のパフェスタイルが評判を呼び、「どんと人気に火がついて、これを目当てに来る人も多い。いまも店の名物として定番」と福崎さん。さらに、その後にコーヒーゼリーと並ぶ人気を得たのが、こちらもボリュームたっぷりのプリン。「ブームに先駆けて提供していたのが、後々になってヒット。今はトッピングのバリエーションも増えてます」と、スイーツの2本柱となっている。

こうしたヒット作を得て、今ではスイーツを目当てに訪れる女性客の支持が厚く、日によっては店先に列ができるほど支持を得た「whitebird coffee STAND」。「開店前に考えていた店の想定を超えて支持を得られています。本当は店を増やしたり、仕込みのスペースを借りようかと思いましたが、10年続けてきて、お客さんが満足してもらうことが一番と考えるようになりました」と福崎さん。開店以来、宣伝はほとんどしてないそうだが、今にいたるまでSNSを通じて訪れる人がほとんど。口コミで確かな人気を得てきたことも大きい。大阪駅周辺は大きく様変わりしている梅田界隈。その中にあって、手作り感のある、ほっとする空間は、隠れ家的なオアシスとして貴重な一軒だ。

福崎さんレコメンドのコーヒーショップは「MAGNUM COFFEE」
次回、紹介するのは、兵庫県丹波篠山市の「MAGNUM COFFEE」。
「休日によく出かける丹波篠山市にあるロースターで、以前訪ねたときに偶然、見つけて、お客として訪れたことで知りました。店は市街から外れた福住地区にありますが、この辺りは近年、古民家を改装した感度の高い店が集まっているエリア。仕事柄いろんなお店に立ち寄ること多いですが、コーヒーがおいしいのはもちろん、里山の自然に囲まれたロケーションがとても印象に残っている一軒です」(福崎さん)
whitebird coffee standのコーヒーデータ】
●焙煎機/なし(BAHNHOF)
●抽出/ハンドドリップ(ハリオ・CAFEC)
●焙煎度合い/浅~深煎り
●テイクアウト/ あり(550円~)
●豆の販売/ブレンド2種、100グラム770円~
取材・文/田中慶一
撮影/直江泰治
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