京王井の頭線でおさえておきたいラーメン店5選!二郎インスパイア系、ソウルフードの一杯など気になる新店に加え、半世紀越えの老舗、話題の“麹らぁめん”も要チェック
東京ウォーカー(全国版)
【永福町】創業70年の愛され店「永福町 大勝軒」、煮干しの効いた中華麺は“また食べたい”感動の味
永福町駅南口を出ると目の前にある「永福町 大勝軒」は、1955年(昭和30)年に創業し、今年でちょうど70年を迎えたラーメンの老舗。都内でも屈指の人気を誇る名店で、京王井の頭線沿いでも必ずチェックしておきたい存在だ。
創業時から「中華麺」一筋という潔いメニュー展開。看板の「中華麺」は、幾度となく改良を重ねて完成させた極上の煮干しスープに、2玉分の麺が入る大盛りサイズが同店では「普通」となる。
「中華麺」の味の決め手となるのは煮干し。創業当時、スープといえば豚などの動物系が定番だったが、「ダシ感のある煮干しが日本人の味覚に最も合う」という初代の考えで採用された。素材には臭みがなく、風味がしっかりと出る真イワシを厳選。その時々で仕入れ先の異なる3種類を独自にブレンドし、より豊潤な旨味が出るように工夫されている。
煮干しをベースにカツオ節や豚骨、豚の背脂、数種類の野菜を加え、風味、コク、素材の甘さをプラス。それぞれの素材は、その年のできばえ、産地ごとに異なる味の違いまでを考慮し、ブレンドを都度変えて、常に安定した旨さを作り続けている。
煮干しの効いたスープの味わいを強く引き立てるため、3種類のブレンド醤油に秘伝の材料9種類を加えたオリジナルのタレを使用。
麺はつるりと心地よい喉越しが印象的。通常で約290グラムの大盛りサイズだが、これは「食べる人に満足してほしい」という創業者の思いから生まれたうれしいサービスだ。またチャーシューは、豚ロース肉を何十年も継ぎ足し作る秘伝のタレに漬け込み、重厚な旨味を染み込ませた自慢の一品。存分に堪能したい人はチャーシューをどっさり乗せた「チャーシュー麺」をぜひ!
生卵を使ったアレンジで味変してみるのもおすすめ。溶いた生卵にそのまま麺を絡めたり、スープに生卵、卓上のラー油と酢を加えてつけ麺風にしたり、と以外な組み合わせだが、卵のまろやかさやラー油の辛さが程よく効いておいしさはさらにアップ!
「おみやげラーメンセット」は約30年前から販売されているロングセラー。コロナ渦で需要が増え、現在は多くのラーメン店で販売されているが、同店が販売しはじめたのはその遥か前から。先見の明、恐るべし…!
■永福町 大勝軒
住所:東京都杉並区和泉3-5-3/電話:03-3321-5048/営業時間:11時〜22時(LO)/定休日:月曜(祝日の場合は火曜)/支払い方法:現金のみ
【三鷹台】麹を活用し、旨味と甘味を引き立てる!「麹らぁめん 田祭木」が提案する新ジャンルのラーメン
発酵調味料を取り入れた「麹らぁめん」を看板に掲げる「麹らぁめん 田祭木(たまき)」。同店は2021年に「麹らぁめん」の店としてリニューアル。2023年には現オーナーの阿部さんが店を引き継ぎ、営業を再スタートさせた。その際にラーメンの素材や作り方など一新し、さらにパワーアップした旨味、甘味が広がる“新・麹らぁめん”が味わえるようになった。
麺メニューは「田祭木らぁめん」「田祭木つけめん」、そら豆から作る自家製豆板醤が効いた「天理らぁめん」の3種類がメイン。ラーメンのベースとなるのは、十数種類の素材から作る特製のスープと麦醤油麹が入る特製の醤油ダレ。
看板メニューの「田祭木らぁめん」で、こだわりの旨さを実感してみよう。まず味の決め手となる特製の醤油ダレは北海道産の羅臼昆布のほか、ホタテやエビといった魚介系に3種類の醤油、そして最も重要な麦醤油麹をプラスして作ったもの。“麹”の要素として醤油ダレに入れる「麦醤油麹」は、熊本の「卑弥呼醤院」から仕入れる麦麹と千葉県産の丸大豆醤油を2週間以上漬け込み、発酵成熟させた自家製。ここに豚のゲンコツに丸鶏、平子煮干し、国産のカツオ本削り節、数種類の野菜で作るスープを合わせることで、旨味と甘味をより一層引き出している。
麺は適度にコシがあり、噛むごとに小麦の香りが広がる北海道産小麦100%の中太。トッピングの豚バラチャーシューは3時間以上スープで煮込んだ後に醤油ダレに漬け込むなど、丁寧な仕事ぶりは細部まで行き届き、この一杯にしっかりと表現されている。
メニューはラーメンだけでなく、限定麺や「本日の定食」(1200円〜)のほか、「ミニチャーシュー丼」(400円)といったサイドメニューまで豊富で、ランチ利用にもってこいのラインナップだ。また、夜は居酒屋としても利用でき、約20種類のアルコール類(500円〜)や、おつまみは40種類以上と充実。一部を除きほぼワンコインという手頃さもうれしい!
「お子様らぁめん」(900円)の用意もあるほか、店奥に無料で使えるわたあめ機を置くなど、子連れも大歓迎だ。
■麹らぁめん 田祭木
住所:東京都三鷹市井の頭2-7-1/電話:0422-46-7631/営業時間:11時〜14時、18時〜24時、日曜11時〜14時、18時〜21時(各LO)/定休日:月曜/支払い方法:クレジットカード、交通系IC、現金ほか
【吉祥寺】淡麗スープに閉じ込めた魚介&豚の深いコク!吉祥寺の隠れ家店「八王子ラーメン横山食堂 吉祥寺店」が話題の予感
2025年7月、吉祥寺駅近くにオープンした「八王子ラーメン横山食堂 吉祥寺店」。店は駅前の大通りから1本路地に入った先に建つ第2吉祥寺じぞうビルの2階「THE DINING ROOM(ザ ダイニング ルーム)」の一角。今は知る人ぞ知る隠れ家的なラーメン店だが、同店の確かな味を知れば、人気店になる未来が想像できる。
看板メニュー「ラーメン」のベースとなるのは「八王子ラーメン」。これは1959年に東京都八王子市で発祥し、今なお愛され続けるソウルフードだ。ちなみに「八王子ラーメン」の要素として醤油ベースのタレ、スープを覆うようにラード、刻み玉ねぎのトッピングがある。スープは店ごとに異なるが、多くは豚骨や鶏ガラといった動物系が主流なんだとか。
同店の「ラーメン」はスープでオリジナリティを出すのがこだわり。魚介3:豚1の割合で煮込み、豊かな風味を重視する。豚肉には「岩中SPFポーク」を厳選し、魚介や羅臼昆布、国産干しシイタケでダシ感を加えながら、24時間かけて丁寧に旨味を抽出した清湯系となっている。
醤油ベースのタレは超特選の醤油を調合し、火入れせずに使用することでフレッシュな香りや味わいを活かす。さらに瀬戸内産のいりこ、古式みりんを加えることで奥行きのある味わいに。ほんのりと甘味を感じる醤油が、ラーメン全体を味わい深くまとめてくれる名脇役となっている。
さらに、ラードを加えるためコクが一層引き立つ。そのラードによりスープの表面が覆われることで、最後までアツアツの状態をキープできるのもポイントだ。
淡路島産の玉ねぎは甘味があり、シャキシャキの食感がアクセントに。海苔は瀬戸内産、メンマはダシとみりんで味付けするなど、産地へのこだわりや手間を惜しまない丁寧な仕事っぷりが随所に感じられる。※メンマの形状は写真と異なる
9月から営業時間を変更し、平日は朝、昼、夜の3部制で営業を行う。ランチ利用はもちろん、淡麗なラーメンは朝ラー、シメの一杯にもちょうどよい!
■八王子ラーメン横山食堂 吉祥寺店
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-11 第2吉祥寺じぞうビル2階E号室/電話:なし/営業時間:月曜〜金曜8時~10時、11時~14時、17時~20時、土日11時~14時(各LO)/定休日:なし※月曜〜金曜は不定休、詳細は公式Xを要確認/支払い方法:クレジットカード、電子マネーのみ
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※20歳未満の者の飲酒は法律で禁じられています。
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