ナイツ塙「まわりで唯一、僕と同じ考えの人は爆笑問題の太田光さん」芸人としての生き方を語る
東京ウォーカー(全国版)
――芸人さんは特に、亡くなる直前まで舞台に立ち続ける師匠が多いですよね。
【塙宣之】それもあるかもしれないですけど、僕自身はすべてにおいて漫才以外の自信がないんです。タレント性もないし。だから、漫才ができなくなったときのことを考えると、すごく怖いんですよね。
静夫さんのように趣味を持つ生活もすてきだなと思うんです。タレントでいえば、所ジョージさんのような趣味のある男ってかっこいいなと考えることもあるんですけど、僕はそれよりも漫才を作っていないと不安になる。強迫観念のようなものがずっとあるんです。今までずっと漫才をやってきたけれど、最近もまたライブを開催したり、noteを始めてみたりと、自分を追い込まなきゃと思ってしまう癖があるんです。
まわりで唯一僕と同じ考えの人がいるんですよ。爆笑問題の太田光さんなんですけど。常にネタを作っていないと苦しくなってしまう芸人って、一定数いるんですよね。
――それでは隠居生活への憧れも、ほとんどないということでしょうか?
【塙宣之】たしかに、もはや憧れていないのかもしれないですね。ゆったりした生活も想像できないですし。
この気持ちを分析するに、僕らの上の世代、30年くらい前のスターは、テレビで好きなことができていた。とんねるずさんを例に挙げると、週に1〜2本のレギュラー番組にのめり込んでおもしろいものを作っていましたよね。けれど、今の時代はレギュラーを週15本くらい抱えているような芸人もいて、一つひとつの番組に向き合って自分がおもしろいと思うことをしていくのは、少し難しい時代になっているように思います。
だから、テレビに出演し続ける忙しい生活が、僕はあまりピンとこなくて。自分がおもしろいことを考えているときに、芸人である実感が湧くんです。それには舞台が最も適していて、誰にも邪魔されない空間で、自分が考えたことを漫才として披露できる。テレビにこだわらずに、自分が好きなことをもっとやったほうがいいんじゃないかって考えているんです。
それで、若い世代はYouTubeを始めたりしているのだと思います。一方で、テレビの冠番組も難しいしSNSも弱い、狭間の世代…この世代に僕は名前をつけたいと思っているんですけど、そんな僕らが一番お金をもらっていないんですよ。だからこんなに焦ってるんでしょうね。
――では、今はやりたいことを突き詰めていくことが優先なんですね。
【塙宣之】そうですね。それはやはり舞台だと思っています。今年は単独ライブをたくさんやろうかなと考えていますし、お笑いに関わっているのが一番楽しいです。
だから先の生活のことまで頭が回らないです。正直、静夫さんのことも今は全く考えたくないですし、静夫さんのことを考えている暇なんてないですよ(笑)!
撮影=大塚秀美
取材・文=イワイユウ
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