【とびだせ!!　ハマの一番星】vol.02 関根大気選手

｢気が済むまで野球選手を続けたい！｣

昨年は高卒2年目ながら55試合に出場。開幕の巨人戦でプロ初本塁打を放つも、ケガもあってファームと行き来するなど、打率は2割台前半。本人はまったく納得できていない様子だ。

｢昨年の自分は30点。試合数も全体から見れば3分の1ですし、自分ではもっとやれると思っていたのに、こんな数字しか残せなかった。悔しい1年でした｣

現在の横浜DeNAベイスターズの外野は、筒香(嘉智)、梶谷(隆幸)と、チームを代表する2人が名を連ねているため、残り1枠を争う超激戦区。

｢守備も大事ですが、レギュラーとして使ってもらうには打率や出塁率といった数字を残さないといけない。昨年1年やって一番痛感したことです｣

その言葉を裏付けるのが、取材中にちらりと見えた手のひら。皮がむけて紫に変色しているのはバットを振っている証拠だ。アイドルばりのきれいな顔立ちからは想像もつかない、努力家であることがうかがえる。

｢もちろん“足”でのアピールもしていきます。監督が機動力を求めているのは間違いないですから。近くには梶谷さんという、最高のお手本がいるので、貪欲に吸収したいですね｣

最後に、誰にも負けない自分にとっての一番は？

｢高校生のころからプロ野球選手を目指していたので、今こうして野球をやらせてもらえる環境に感謝しています。野球に貪欲に向かう姿勢、気持ちは誰にも負けていないと思います。もしも1つだけ願いが叶うとしたら、気の済むまで野球選手を続けさせてほしいですね｣

関根選手に聞きました

Q.ストレス解消法は？

A.シーズン中はよく1人で映画を観に行きます。好きな映画は｢サイモン・バーチ｣。少年の友情物語です。

Q.仲のいいチームメイトは？

A.寮生は全員仲がいいので選ぶのは難しいです。強いて言えば同級生の砂田(毅樹)。カラオケも行きますよ。

Q.以前歌が下手と言ってましたが…。

A.全然上達していません。同じくらい下手だったはずの砂田に、大きく水を開けられてしまいました(笑)。

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使い込み方によって表情が変わっていく革製品にハマり中。｢この間、成人祝いに田中(健二朗)さんに革のバッグをいただいたんです。この先どんな風に育っていくんだろうって、想像してニヤニヤしています｣

｢靴も財布も革。いただいたバッグはまだ使っていませんが、見ているだけで楽しいです｣

関根大気/外野手/#63/1995年愛知県生まれ。東邦高校時代は甲子園未出場ながら図抜けた足と肩で注目を集め、2013年ドラフト5位で入団。昨年は55試合に出場し、打率.222、1本塁打、8盗塁を記録。

(取材・文/小貫正貴、撮影＝木村★直軌)

※横浜ウォーカー2016年3月号に掲載

横浜ウォーカー編集部