<福岡うどん愛>讃岐うどんを博多流にアレンジした「讃岐うどん 田」

九州ウォーカー

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日本銀行福岡支店裏手の北天神に位置する「讃岐うどん 田(でん)」(福岡市中央区)。昼時になると周辺で働くサラリーマンやOLが集まり、全21席の店内はあっという間に満席となる。

屋号に「讃岐うどん」とあるが、「田」の麺はモッチリと柔らかいのが特徴。どのようにして現在のスタイルにたどり着いたのか、店主・田中健さんに話を聞いてみた。

香川の濃口醤油で味付けされた「しょうゆうどん」(470円)。事前に醤油はかけられているが、好みで追加することも可能


客の舌に合わせ柔らかなうどん麺に変化


創業は1997年。コシの強い讃岐うどんに魅せられた田中さんが、福岡でもその味を広めようと本場・香川で修業を積み、現在の場所に店をオープンさせた。今でこそ讃岐うどんの店は珍しくないが、20年前までは「うどん=柔らかい」というイメージを持つ地元民が多く、本場さながらの田中さんの麺はなかなか客に受け入れられなかったという。そこで、修行店で学んだ製法を基に、福岡で主流の柔らかな麺へ改良。20年も地元民に愛される独自の麺にたどり着いたのだ。

【写真を見る】店内の一角に置かれた製麺機を使い、店主の田中さんが麺を製造。茹でたてを提供するため、時に15分ほど時間がかかることもある


スープは、コンブやカツオブシなどを使い丁寧にダシをとる。田中さんこだわりの麺によく合う優しい味わいだ。温かいうどんは全部で14種あり、縦切りしたゴボウのかき揚げが乗る「ごぼう天うどん」(420円)が一番人気なのだそう。

食べ応えある大きなゴボウのかき揚げがのる「ごぼう天うどん」(420円)


1年を通し冷たいうどんもラインアップ。なかでも、適量の濃口醤油で全体を混ぜ合わせたあとレモンを絞っていただく「しょうゆうどん」(470円)が好評。シンプルだが飽きのこない一品だ。

セルフサービスのおでんも必食


ご飯メニューには、「白ご飯」(小170円、大200円)、「かしわおにぎり」(1個110円、2個200円)、「いなりずし」(2個150円、3個210円)を用意。ボリュームを求める人には、好みのうどんと日替りのおかず、白ご飯、漬物がセットになった定食が人気だ。

レジ前にはセルフサービスで楽しめる「おでん」(1個110円)も。17:00~はビールや日本酒とセットになった晩酌セット(550円~※4月から値上がり)が登場し、仕事終わりに一杯楽しむ人も多い。

昼も夜も味わえる「おでん」(1個110円)。大根、厚揚げ、天ぷらのほか、福岡ならではの餃子巻きなど約10種がそろう。自家製の田楽味噌につけて食べるとまた美味


カウンター9席、テーブル8席に加え、昼のみ座敷席も登場。カウンターからは那珂川が望める


弁天橋交差点の近く、那珂川沿いに佇む


【九州ウォーカー編集部/文=浅原麻希(シーアール)、撮影=本田純一】

浅原麻希(シーアール)

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