浅草・観音裏の“ひとりもんじゃ”で昭和へタイムスリップ

2018年5月25日 20:00更新

東京ウォーカー 東京ウォーカー編集部

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東京メトロ入谷駅とつくばエクスプレス浅草駅の中間、浅草寺裏手の一角は「観音裏」と呼ばれるディープなエリア。吉原遊郭の跡地にも近く、昭和の面影を残す建物や店もちらほら。そんなレトロな雰囲気が漂う地区に、お目当ての「三島屋」はある。四つ角に立地し、店舗をぐるりと囲む緑色のひさしテントが目印だ。

60年以上変わらぬ場所で営業。毎日通う人や子供の頃から通い続ける常連も多い

60年以上変わらぬ場所で営業。毎日通う人や子供の頃から通い続ける常連も多い

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ありそうでなかった画期的な、おひとりさま専用もんじゃ

三島屋は1950年にアイスキャンディや今川焼の店として入谷南公園の近くにオープン。数年後にこの場所へ移転し、以来60年以上愛され続けている。

店名の由来は、初代の出身地である新潟県三島(さんとう)郡から名付けられた。ゆえに「さんとう屋」が正しい読み方だが、お客さんから「みしま屋」と呼ばれ続けるうちに定着したという。

【写真を見る】香ばしいソースの香りで満たされる店内。あちらこちらに貼られた手書きのメニューに心が和む

【写真を見る】香ばしいソースの香りで満たされる店内。あちらこちらに貼られた手書きのメニューに心が和む

おひとりさま率70%という三島屋の人気メニューは「そばもんじゃ」350円。1人前(といってもかなり多め)がアツアツの鉄板で提供される。もんじゃといえば、水で溶いた小麦粉にキャベツや揚げ玉などの具材を加え、ウスターソースで味付けした下町グルメの代表格。おひとりさまの外食メニューにしてはなかなかハードルが高いが、三島屋では気軽に1人分が楽しめるとあって多くのひとり客から支持されている。

そばもんじゃが提供されるステーキ用の鉄板は、開業時から使い続けているもの。現在は製造されていない貴重品だ

そばもんじゃが提供されるステーキ用の鉄板は、開業時から使い続けているもの。現在は製造されていない貴重品だ

ステーキ用の鉄板上で1人前ずつ調理。かつお節、小麦粉、揚げ玉などが入った特製の生地を溶き、蒸し麺、キャベツ、干しエビ、切りイカ、紅ショウガの具を入れる。仕上げに卵を落としてフタをし、待つこと数分。卵が半熟のうちに、テーブルへ運ばれる。

卵の部分にだけフタを落として蒸すのがポイント。固まりすぎず半熟すぎずの絶妙のタイミングで引き上げる

卵の部分にだけフタを落として蒸すのがポイント。固まりすぎず半熟すぎずの絶妙のタイミングで引き上げる

卵を崩すタイミングは人それぞれだが、ご主人によると「食べる前にまんべんなく混ぜるのがおすすめ」だそう。今や懐かしい先割れスプーンで豪快に混ぜて口に入れれば、キャベツのシャキシャキ感や細切れになった麺のプチプチ感など、さまざまな食感が押し寄せる。なるほど、この具の多さは「はがし」ではとてもカバーしきれない。青のりの風味もまた食欲をそそり、いつの間にかペロリと完食していた。

通常は持ち帰りが難しいもんじゃだが、三島屋ではテイクアウトも可能。取材中は、店内で食事した常連さんが、家族や仲間のためにお土産として持ち帰る…といった光景にもしばしば遭遇した。持ち帰りのみの場合は、入口横の窓から注文しよう。【東京ウォーカー】

入口横にある持ち帰り用の窓口。ふらりと立ち寄る人も多く、行列ができることも

入口横にある持ち帰り用の窓口。ふらりと立ち寄る人も多く、行列ができることも

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