東京で最もハードルが高いカレー!数量限定、完全予約制の名店に潜入

2018年7月23日 20:00更新

東京ウォーカー 取材・文=河合哲治郎/撮影=岩堀和彦

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今や日本の国民食の代表格であるカレーは、手軽にさっと食べられるのも人気の理由の1つ。そんな中、1日24食限定の完全予約制という、“東京一”、いやおそらく“日本一”予約を取るのが困難なカレー店がある。それが東京・千歳船橋の「Kalpasi(カルパシ)」だ。

メニューは週替わりのおまかせコース。そのプレートの一例「フリースタイル・ノンベジ・ターリー」。チキンカレー(左奥)やラムカレー(左手前)など

メニューは週替わりのおまかせコース。そのプレートの一例「フリースタイル・ノンベジ・ターリー」。チキンカレー(左奥)やラムカレー(左手前)など

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数種のカレーを中心に、スープや副菜で構成されるおまかせプレート

メニューは週替わりのおまかせコース(3,000円前後)のみ。スターター(前菜)、プレート、デザートで構成される。カレーを中心とした料理はインドやスリランカ、ネパールなどの郷土料理をベースにしつつ、現地のレシピやスタイルに捉われることなく、店主の黒澤功一さんが自由な発想でアレンジしている。取材に訪れた日のプレートは「フリースタイル・ノンベジ・ターリー」。3種のカレーに、ラッサム(豆スープ)と野菜の副菜2種、そしてライスとパパド(豆粉せんべい)が一皿に美しく配置されていた。カレーはチキン、ラム、パリップ。チキンカレーは定番の一品で、4種のスパイスを使ったシンプルな味わい。辛さは控え目だが、スパイスの風味はしっかり効いていて、それを和らげてくれるパクチーの清涼感が心地よい。一方のラムカレーは15種ものスパイスを調合した辛口。いろいろなスパイスが重なり合い、刺激的な辛さを構築。柔らかなラムの肩肉がゴロゴロ入っていて、食べ応えもある。そしてパリップ。レンズ豆、ウルイ、春菊、トマトを使ったココナッツカレーで、マイルドで優しい味わい。チキンカレーとラムカレーに比べ主張は強くないが、その存在感はしっかりと舌に印象を残す。

【写真を見る】ターメリックやコリアンダーなど4種のスパイスで作るチキンカレー。程よい辛さとパクチーの清涼感が絶妙。シンプルながらあと引く味わいだ

【写真を見る】ターメリックやコリアンダーなど4種のスパイスで作るチキンカレー。程よい辛さとパクチーの清涼感が絶妙。シンプルながらあと引く味わいだ

ラムカレー。大きなラム肉は、噛むほどに旨味が増す。15種ものスパイスを掛け合わせていて、ラム特有のクセは消しつつ味わいを引き出している

ラムカレー。大きなラム肉は、噛むほどに旨味が増す。15種ものスパイスを掛け合わせていて、ラム特有のクセは消しつつ味わいを引き出している

レンズ豆とウルイ、春菊、トマトを使ったパリップ。食物繊維豊富なレンズ豆をはじめ、野菜がたっぷりで油分も少なくてヘルシー

レンズ豆とウルイ、春菊、トマトを使ったパリップ。食物繊維豊富なレンズ豆をはじめ、野菜がたっぷりで油分も少なくてヘルシー

カレーは三種三様。それぞれ素材はもちろん、スパイスの効かせ方がまったく異なり、食べ比べてみるとカレーの奥深さに改めて気づかされる。3つのカレーはいずれも、インディカ米とジャポニカ米をミックスさせたライスと相性抜群で、スプーンが止まらなくなる。客のほとんどが「どうしてもここのカレーが食べたい」と予約をし、わざわざ遠方から足を運んでくるのも納得の完成度だ。

予約は毎週日曜の22時から。公式LINEのみでその週の分を受け付ける

店主の黒澤さんはもともとサラリーマン。数年前からカレー作りにハマり、イベントなどでゲリラ的に振る舞っていたが、独自のスパイスの調合、そして自由な発想で作るカレーがマニアの間で高い支持を得ていた。その後、2015年10月からは浅草のバーを間借りし、ランチタイムのみでカレー店「Kalpasi」を開業。するとたちまち人気が爆発し、連日整理券を求めて行列ができるほどに。そして2016年10月に、ついに独立店舗を千歳船橋にオープンさせた。

店主の黒澤功一さん。元々は料理人ではなくサラリーマンで、カレー好きが高じて店を開いた。インドやスリランカなどを食べ歩き、独自に研究

店主の黒澤功一さん。元々は料理人ではなくサラリーマンで、カレー好きが高じて店を開いた。インドやスリランカなどを食べ歩き、独自に研究

営業は基本的に夜だけで2部入れ替え制(完全予約制)。予約は毎週日曜22時から、店の公式LINE(ID:kalpasi)のみでその週(水曜~翌週日曜)の分を受け付けている。1日限定24名(1・2部各12名)で定員を越えた場合は抽選に。予約が完了した人には、店から連絡が入る。浅草時代からのファンも多く、さらにはメディアでもたびたび取り上げられているため、予約の競争倍率はかなり高い。しかしキャンセルが出た場合はその分の募集も随時行われるので、公式SNSをこまめにチェックしよう。

オレンジの壁が鮮やかな店内は、店主が現地で購入した調度品が配され、アジアンムード満点。各部12名制でテーブルや小上がりは相席に

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世田谷の閑静な住宅街の一角にひっそりと佇む。立て看板は出ていないので、初訪問客が気づかずに通り過ぎてしまうことも多い。壁の茶色いオブジェを目印に

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