新作歌舞伎「あらしのよるに」が11月の博多座に登場!主役のオオカミとヤギを演じる中村獅童&尾上松也が来福!

2018年9月5日 18:30更新

九州ウォーカー 文乃

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1994年に出版され、これまでアニメ化、映画化、舞台化されるなど日本中で愛読される、きむらゆういち作の絵本「あらしのよるに」。映画で声優を務めた中村獅童を中心に2015年に新作歌舞伎として京都・南座で初演され、話題を呼んだ新作歌舞伎「あらしのよるに」がブラッシュアップし、博多座の十一月花形歌舞伎に登場する。

新作歌舞伎「あらしのよるに」に出演する中村獅童(右)と尾上松也(左)

新作歌舞伎「あらしのよるに」に出演する中村獅童(右)と尾上松也(左)

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主人公の「がぶ」を演じる中村獅童がテレビ番組で声優を務めたことが企画の始まりだという。現代の絵本で新作歌舞伎が作られたことも、動物のみが出演する歌舞伎としても初の試みだ。

本作に企画段階から参加している中村獅童

本作に企画段階から参加している中村獅童

企画の発端について中村獅童は、「最初の出会いは、今から13~4年前、NHKのてれび絵本という番組で声優をやらせていただいた時です。その時に、母と『これは歌舞伎になるね』と話していました。それから2014年に母は亡くなりましたが、実は亡くなるずっと前に母が『いつか獅童が出し物(歌舞伎公演での大きな役)をできるようになったら、これは獅童にぴったりだからやらせてやってほしい』と企画書を書いて松竹の方に渡していたそうです。それを僕が知ったのは、2015年京都・南座で本作を初演する直前でした。母の遺言のようなものでもありますし、大人になっても母の世話になりっぱなしだなと思ってしまいました。母の意志を継ぐということでも、しっかりやらなくてと思っています」と母親の思い出と共に語ってくれた。

ヤギのめい役を演じる尾上松也

ヤギのめい役を演じる尾上松也

その獅童から、相手役のヤギのめい役のオファーを受けた尾上松也は、「初演の時の1~2年前に、歌舞伎座の獅童さんの楽屋にうかがった時、実はこういう企画があるので一緒にやろうと言ってくださいました。当時、僕はまだ歌舞伎でも大きな役を頂けてもいなかったですし、テレビに出たりすることも少なかったので、新作歌舞伎に出演させて頂ける上に、主役の一人でもあるこの役で、声をかけてくださったことが本当にうれしかったです。獅童さんの心意気に感銘を受けまして、その時に、なんとかこのお芝居を僕の力でよい作品にしたいと強く感じていました」と当時の決意を振り返った。

記者の質問に気さくに応える中村獅童と尾上松也

記者の質問に気さくに応える中村獅童と尾上松也

また、本作は数々の賞を受賞した、大ヒット絵本が原作。この作品を新作歌舞伎として製作する際に中村獅童は「古典にこだわりながら『あらしのよるに』の絵本の世界観を壊さないように作りました。新作歌舞伎というと、映像など新しい技術を使うと思われがちですが、この作品に関しては歌舞伎の古くからある表現にこだわっています。義太夫、長唄、歌舞伎ならでは踊り、立ち回り、歌舞伎のいいところが凝縮している新作歌舞伎です」と歌舞伎ならではの楽しみ方ができるように仕上げたという。

ヤギを演じるにあたってのこだわりを語る尾上松也

ヤギを演じるにあたってのこだわりを語る尾上松也

尾上松也は、「舞台は総合芸術です。義太夫や衣裳など、歌舞伎なりの工夫をしながら製作されています。ヤギのめいの演技にしても同じで、昔からある歌舞伎で演じる動物の動きを踏襲しながら新たなめいを作り上げました。私が個人的な工夫をした点は、ヤギなので草を食べたりするシーンがあるのですが、そこはリアルにヤギの口の動きを表現するようにしているのと、これは僕だけがこだわっていることですが、初演時からヤギの蹄の“型”というのを自分の中で作って、それをずっとやり続けています。それが唯一の個人的なこだわりですね。本当に微々たるものですが、手をヤギの蹄のような形にすることにこだわっています(笑)」

【写真を見る】新作歌舞伎「あらしのよるに」は子供たちにもぜひ観て欲しい!と語る中村獅童

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博多座では初の上演となる本作。博多座では通常の歌舞伎公演は未就学児童の入場はできないが、絵本が原作ということもあり、入場制限を4歳以上としている。「今回は4歳から観ることができますので、気兼ねなくお子様連れで来て頂きたい。ストーリーも解りやすいですし、僕もそうですが、子供の頃に観に行った映画や演劇は大人になっても思い出しますので、きっとその子たちが大人になった時に、小さい時にお母さんと歌舞伎に行ったなと思い出してくれたらうれしいですし、大人になって歌舞伎を観ようという気持ちになって頂けたら、この芝居を作った甲斐があるかなと思っています」と、中村獅童は語った。

1か月の博多滞在で楽しみにしているのは、やっぱり「食」

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会見が行われた8月31日(金)、福岡・新天町で福岡の子供達といっしょにパレードを行い、2000人が集まり大賑わいををみせた。

新天町に作画のあべ先生と共に中村獅童と尾上松也が登場すると、集まった2000人から歓声が!

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子供たちは、かわいい“めい”と勇ましい“がぶ”に夢中!

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十一月花形歌舞伎 新作歌舞伎「あらしのよるに」は11月3日(土・祝)~27日(火)まで博多座にて公演。

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