【行ったつもりハイキング】歴史ロマンあふれる山で古代のおもかげに触れる「奈良・二上山」

関西ウォーカー

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外出できない今だから、おうちで絶景山歩きコースをたどる「行ったつもりツアー」を提案。<※情報は発売中の「関西の山登り&ハイキング」より>

奈良と大阪を分ける二上山(にじょうさん)は雄岳(おだけ)、雌岳(めだけ)から成る双耳峰(そうじほう)。万葉集で「ふたかみやま」と読まれ、神聖な山岳としてあがめられてきた。

大阪側(太子町)からも登頂できるが、駅から比較的近い奈良側(葛城市)から雄岳、雌岳を目指そう。下山はボタンの花で知られる當麻寺(たいまでら)方面へ。参道には店も多く、ハイキングの疲れを癒してくれる。

西向きに開口する大小2基の石窟で構成される岩屋


1「雄岳」標高517メートルの最高峰を目指す

二上山の最高峰となる標高517メートルの雄岳。山頂には三角点や展望台はなく、国定公園の看板と広場が。山頂には歴史ファンに人気の大津皇子の墓や葛木二上神社がある。

標高517mの最高峰、雄岳


2「雌岳」大阪や奈良方面の絶景を堪能

標高474メートルの雌岳。雄岳に比べ眺望もよく奈良方面、大阪方面の景色が広がる。山頂は公園のように整備され、巨大な日時計のモニュメントや椅子、テーブルなどもある。

雌岳山頂では奈良・大阪方面が見渡せる


3「岩屋」国史跡でもある石窟寺院跡

雌岳から15分ほど下った場所にある石窟寺院跡は、奈良時代の築造と言われ、国の史跡にも指定。凝灰岩を削って造られた窟内には、石塔や仏像の浮彫りが残っている。

當麻寺の国宝「當麻曼荼羅」は、中将姫がここで織り上げたと言い伝えられる。岩屋のすぐ近くには幹周り約6メートルの巨木、岩屋の千年杉が横たわり、その下をくぐって通る。

岩屋のすぐ近くにある岩屋の千年杉


4「祐泉寺」秋には紅葉の名所にも

沢沿いの道を下ると現れる祐泉寺(ゆうせんじ)。988年に性空上人が開創した比叡山延暦寺の末寺で、一見民家のようだが、境内に入って本堂を参拝することもできる。秋には周囲のカエデなどの紅葉が美しい。

【写真】紅葉の美しさでも有名な祐泉寺


5「傘堂」本多政勝を弔う傘形のお堂

二上山麓に広がる大池の東畔にある堂。文字どおり傘の形をした堂で、郡山藩主・本多政勝の菩提を弔うため1674年に建てられた。安楽往生を願う庶民信仰の対象にもなっている。

本多政勝を弔う傘堂


6「當麻寺」ボタンの名所として知られる古刹

聖徳太子の弟・麻呂子王が創建した万法蔵院が起源の古刹。中将姫が一夜にして織り上げたと伝わる「當麻曼荼羅」が本尊として祀られる。

ボタンの名所として知られる當麻寺

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※情報は6月11日時点のものです。内容には変動の可能性がありますのでご了承ください。また、施設・店舗の最新の営業状況については公式サイト等をご確認ください。

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