裏動画や軽トラのご支猿⁉客よりサルのほうが多い日本モンキーセンターで飼育員が奮闘中!

東海ウォーカー

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愛知県犬山市にある、サル類専門の動物園・日本モンキーセンター。世界的にも珍しい施設だが、全国的にその知名度はあまり高いとは言えず、来園者も減少の傾向に…。その状況を打開すべく、ユニークなSNSでの発信方法に取り組んでいる飼育員たちに話を聞いてみた!

数百人程度だったTwitterフォロワーも2万9000人(6/6現在)にまで増加!


Twitterで、お気に入りのサルや飼育員を見つけて会いに来て!

1956年に設立された日本モンキーセンターは、飼育展示しているサルの数が約60種類850頭と世界最多。そして、日本で唯一のサル類専門動物園にも関わらず、来園者数の減少などが理由で、経営状態がピンチに。そんな状況をなんとかしようと奮闘しているのが、同施設の飼育員たちだ。通常の動物園では広報が担当するであろうSNSを、飼育員たちが独自の目線でおもしろく、そしてわかりやすく発信。また、積極的に支猿(支援)を募るなど、攻めの取り組みが話題になっている。

ワオキツネザルなど、国内外のサルを飼育展示している

今回、その取り組みについて語ってくれたのは4人の飼育員たち。テナガザル担当の石田崇斗さん、ニホンザルやアヌビスヒヒを担当する舟橋 昂さん、キツネザルやチンパンジー、ニシゴリラを担当する阿野隆平さん、アジア館を担当する根本 慧さんだ。いずれも公式Twitterのほか、YouTubeの日本モンキーセンター公式『裏』チャンネルを担当している。

今回、取材に応じてくれた4人。左から阿野隆平さん、石田崇斗さん、舟橋 昂さん、根本 慧さん

もともとTwitterでの発信はしていたが、動物園のイベント案内程度だったそう。動物園の公式アカウントでありながら、フォロワー数数百人程度、さらに来園者数も減少していく中で、情報拡散能力のないSNSに危機感を抱くように。「少しでも知名度の向上と来園者数の増加、動物園の役割としての教育活動の一つに繋がればと、飼育員が直接Twitterでつぶやくという、ほかの動物園でもあまり取り組んでいない、というか普通はできない手法をとることにしました」(舟橋)。

飼育員たちが担当するサルの様子をツイート

飼育員がTwitterに投稿を行う際には、サルの種名や名前を記入すること、そして投稿者名を記入することをルール化。「ツイートで知った、まだ見ぬサルに思いをはせ来猿(来園)していただけるのが究極ですが、お気に入りの個体を見つけていただいたり、こんな飼育員がいるんだと関心を持っていただけたりできれば幸いです」(舟橋)。Twitterで飼育員たちが発信を続けていくにつれ、シロガオサキのモップくんや、シロテテナガザルのキュータロウくんなどの人気が高まり、全国的にも熱烈なファンが誕生している。

南米館の屋外ケージで暮らすシロガオサキのモップくん。Twitterでは【今日のモップくん】として、日々アップされている

シロテテナガザルのキュータロウ。独特のポーズがかわいいと人気に

残念ながら、Twitterによる来園者数の増加は感じられないそうだが、「園内で話しかけていただける回数は明らかに増加しました。実感として、フォロワー数の0.5%程度の方が熱心なファンになってくださっているように感じています。Twitterの利用人口を考えても、まだまだ天井は高いので、もっとがんばらなければならないなと!」(舟橋)。

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