これがイラスト!?本物そっくりなリアルさと神秘的なブルーに感動
関西ウォーカー
目玉焼き、半分に切ったオレンジ、テリッとしたカラメルソースが輝くプリン。おいしそうに撮れた写真…かと思いきや、これはすべてイラスト。撮った写真と見比べてもどちらが写真でどちらがイラストか判断ができなくなりそうだ。キラキラと輝く水面が、タイルの床を揺らすさまが涼し気な1枚も同じくイラスト。これらリアリティあふれるイラストを手掛けるのはYasさん(Twitter:@0_skyblue)。どうやってこのイラストが生まれているのかを聞いてみた。

模写は作品作りの練習としてスタート
「模写は、作品を作り上げるための練習として始めました」と語るYasさん。モチーフを決めたら撮影をし、写真を見ながらiPadを使って描いているという。1時間という時間制限を設けることもあるが、通常1枚のイラストを仕上げるのにはかかるのはおおよそ3、4時間。デジタルであるということを差し引いても、この短時間でこれだけ高いクオリティの絵を描く技術には驚きだ。

「この4月に就職しまして、朝から夜まで全く絵が描けないという状況なので、帰宅したら仕事のご褒美として絵を描いています。週末は夕方から寝る前までの時間を使ってリフレッシュとして絵を描くことも。絵を描くことは日常の一部のような感覚です。普段から描ける時間が取れなくなった分、ちょっとした時間に絵を描くということが貴重なので、以前よりも集中力が高まったように思いますね」


Yasさんはメイキングの動画や描き方を紹介した画像もしばしばアップ。自身の水面の描き方を解説した画像は2021年6月時点で16.3万いいね!を獲得している。下書きから完成までを早回しで撮影した約30秒のメイキング動画も好評だ。最初はラフだった線や塗りが、工程を経ていくうちにリアリティを帯びていくさまは魔法を見ているようだ。
「描き方解説やメイキング動画をアップするようになったのは、あまり深い意図はないんです。その人の描き方や塗り方がわかったほうがおもしろいかな?と思って載せ始めました。デジタルで描くことがほとんどですが、アクリル画などのアナログの場合でも同じような手法で描いています」
どうやってツヤ感や透明感のあるイラストに仕上げているのか分かりやすくなっているので、興味のある人は参考にしてみてほしい。
ファンタジーを交えつつ、現実にありそうな絵を描いていきたい
写実的なイラストの一方、ファンタジー要素を含んだイラストも手掛けているYasさん。「星を描けるボールペン」「不思議な喫茶店」といった幻想的なイラストにもファンが多い。




「『星を描けるボールペン』や『夜空を描く』は元々星や空が好きなので、“星が描けたらいいな”という発想から描きました。『不思議な喫茶店』はお気に入りの食器でアンチャンティー(青い花を使ったハーブティー)を飲んでいる時に思いついたものです。ファンタジーな作品ですが、その発想は特別なことをして思いつくのではなく、何気ない日常から生まれています」



「不思議な喫茶店」でモチーフにしたティーセットはお気に入りの私物なんだそう。トルコ食器やガラスの器といった雑貨も好きで、オリジナルの組み合わせで楽しんでいるんだとか。青色が美しいスイーツやハーバリウムのイラストモチーフになっているのは、手作りのスイーツやハーバリウムだというから驚き。さまざまな“好き”がYasさんの創作活動を支えているようだ。



最後に、Yasさんに今後どのような絵を描いていきたいか聞いてみた。
「ファンタジーを交えつつ、非現実なんだけどリアルな描写だから現実にありそう!と言っていただけるレベルまで、画力をひたすら上げたいです。今はまだファンタジー止まりになってしまっていると思うので、もっとおもしろいのにリアルだと思ってもらえるような絵が描けるようになりたいです」と向上心に富んだ回答が返ってきた。リアルとファンタジーが融合した作品に期待したい。
取材・文=西連寺くらら
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