炊飯廃棄米がビールに生まれ変わる 食品ロスに悩むカレー屋店主が開発したアップサイクルとは?

東京ウォーカー(全国版)

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コロナ禍でのカレー屋ならではの悩みから生まれた画期的なビールに注目が集まっている。和風出汁カレーで人気の「ジパングカリーカフェ 」を運営する株式会社ジパングフードリレーションズは、食べられるのに廃棄されていく炊飯米をアップサイクルさせた『箔米ビール−白金−』を開発。FC店の炊飯廃棄米を本部が買い取りビールに変え、 店舗でビールを楽しむことができる循環システムでフードロス問題の解決に貢献する。『箔米ビール−白金−」は現在、応援購入サイト「makuake」にて販売中だ。

【写真】上質な日本酒のように飲むほどに味に深みを感じられる


コロナ禍だからこそ誕生した「箔米ビール」


現在、日本全体で年間646万トンを越えるフードロスが問題となっている。特に米を含む飲食事業者からの食品ロスは357万トンと過半数を占める。「ジパングカリーカフェ 」の店主もお米のロスに長年頭を抱えていた。特に最近はコロナ禍による営業自粛などもあり、ロスがさらに増加していた。

コロナ禍でのカレー屋ならではの悩みから生まれた『箔米ビール−白金−」


「なんとかせなあかん」。店主の一念発起により、食品ロスをアップサイクルするフードテック企業CRUST JAPAN株式会社の技術提供協力を得て、廃棄される炊飯米をアップサイクルした『箔米ビール』の開発に成功。廃棄される”白米”に箔が付いて(アップサイクル)”箔米”になり、ビールへと生まれ変わる。店主の長年の想いが、ようやく『箔米ビール−白金−』としてカタチになった。

飲むほどに味に深みを感じられる


『箔米ビール−白金−』の最大の特徴は、原材料がお米であること。従来の日本のビールとは違って、上質な日本酒のように飲み進めるほどに深みを感じることができる。飲む瞬間は上品でフルーティな香りが広がり、口に含んだときはまろやかな味わいに。その後にスパイシーで爽やかな余韻が追いかけてくる。

和食との相性もよく、和食の五味(酸味、苦味、甘味、塩味、辛味)と爽やかな風味の箔米ビールとの相乗効果で、食材を一層引き立たせる名脇役を担うビールに仕上がった。

3つのSDGs目標の達成に寄与


『箔米ビール−白金−』は、フランチャイズ店で残った炊飯米を本部が買い取り、フードテック企業CRUST JAPANの技術提供によりビールへと変わり、再びフランチャイズ店で提供する、というアップサイクルで作っていく。

フードロス解決にもつながる画期的なアップサイクルは3つのSDGs達成に寄与


これは国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)の「2. 飢餓をゼロに」「12. つくる責任 つかう責任」「17. パートナーシップで目標を達成しよう」の達成にも寄与している。店主は今回のビール開発を”序章”として、飲食店のつくる責任をきちんと果たし、世界全体のフードロス問題解決に貢献していく未来を描いている。

「ジパングカリーカフェ 」を運営する株式会社ジパングフードリレーションズが炊飯廃棄米をビールにアップサイクルすることに成功

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