2秒で思いついたアイデアが28.8万いいねの大バズり!犬が「勝訴」を知らせるオモチャが可愛すぎる!

東京ウォーカー(全国版)

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愛犬が笑顔で「勝訴」をくわえてきたら、ご褒美におやつをたくさんあげたくなってしまうかもしれない。犬と「勝訴」というミスマッチさがなんとも可愛い犬用のおもちゃがTwitterで人気だ。このおもちゃを作ったのは、商品企画会社「企画デザイン2時」。2020年設立、プランナー2名という小さな会社ながら、ユーモアあふれる個性的なアイテムを手がけ、作品を発表するたびに大きな話題を呼んでいる。どうやって“バズる”作品を作り出しているのか、企画デザイン2時の代表・楢崎友里さんに話を聞いた。

こんな楽しそうに「勝訴」を持ってきてくれたら、こちらもハッピー気分になること間違いなし!


自分たちを知ってもらうための作品発表。自由度の高さがバズりの源

楢崎さん、そしてもう1人のプランナーである田中桃子さんは、元々は大手通信販売会社のフェリシモでユーモア雑貨の商品企画の開発業務に携わっていた。

「フェリシモでも自由度の高い、恵まれた部署にいましたが、新しい環境に身を置くことで、さらにおもしろいものを作っていきたいと、修行のような気持ちで独立しました。縛りがなくなったことで、扱う素材やモチーフもより幅が広がりましたね」

青木光悦堂とコラボした「ハムスターモナカ」。アーモンドなどを抱えられるデザインになっているのがとってもキュート!

そう話すように、企画デザイン2時が作るアイテムは幅広い。青木光悦堂とコラボした「ハムスターモナカ」のような食品もあれば、ぬいぐるみ、文房具、食器などジャンルに囚われない商品開発が特徴だ。

企画デザイン2時としてSNSも一からの立ち上げに。そこでフォロワーを増やす=自分達のことを知ってもらうことための活動として、「商品化の予定は関係なく、作品を発表していく」ことを始めたという。

鉢の中にある3つ葉の正体は…?

引き抜くと叫ぶというマンドラゴラをモチーフにした防犯ブザー。業者に依頼してサンプルを作ったものの、しばらく倉庫に放置していたのだとか。それが21.2万いいね獲得で商品化することに

Twitterで大好評だったことを受け、音がなるマスコットとして、販売が決定!カバンにつけやすいサイズ。ちょっとだけのぞいた顔がかわいい。もちろん、引き抜けば大音量が鳴り響く

「商品化関係なしの作品として、物理的にRT(リツイート)といいねが押せるライトや、引き抜くと叫ぶマンドラゴラの防犯ブザーなどを作ってきました。次は何を作ろうかと考えた時に、そういえばペットアイテムは作ったことないな、と。犬のおもちゃでどういうシーンが一番楽しくなったらいいかな、と考えた時に、『取ってこい』と投げたおもちゃをわんちゃんがくわえて笑顔で持ってくる、というシーンが思いついたんです。それをおもしろくするためには、チグハグな印象のものを組み合わせるのがいいだろうという思考に、“勝訴”を持ってくる人のイメージが重なって…と、イメージでできあがりました。アイデア出しにかかった時間は2秒くらい、それぐらい瞬間的なものです」

Twitterで発表した犬用おもちゃは一点物。100円ショップなどを活用して材料を揃え、楢崎さん自身で手縫いをして作り上げたんだそう。

「マンドラゴラの防犯ブザーは業者の方にサンプルで作っていただきましたが、犬用のおもちゃは手作りです。タオル地に文字を印刷して、チクチクと…。物自体はシンプルな構造なので、作ること自体は正直簡単でした。撮影の方が難しかったですね」

手作りの犬用おもちゃ。100円ショップで揃えたタオル地の布に「勝訴」とプリントした

かわいさあふれるアイテムに、「人を幸せにするデザインだ」との声が寄せられた

商品化未定の作品写真は基本自分達で撮影している。「キッチン横の狭いスペースで撮影しています。文化祭的なノリの会社です」と笑う楢崎さん。なので、犬用おもちゃも自分達で撮影したそうだが「いい感じにくわえてもらうのが大変でした。両面に文字を入れればよかったんですが、“勝訴”の反対側は白いままにしていたので、その面が表になってしまったり、真っ直ぐくわえてもらえなかったり。シャッターも、ものすごい数を切って、『どれかはぶれてないやろ!』と勢いで撮影しました(笑)」

苦労の甲斐あって、28.8万ものいいねがつき、「商品化してほしい!」と多くの人からコメントが寄せられた。

「犬用のおもちゃに限らず、『買いたい!』という熱量のあるコメントをいただくことが多くてとてもうれしく思います。気軽にアップした作品に『親族に配りたいから10個欲しい』『絶対商品化してください!』というコメントをたくさん貰って、慌てて商品化に向けて動くこともしばしばです」

実際、その後勝訴の犬用おもちゃはバンダイから受注生産の形で発売している(現在受付は終了)。しかし、手作りの一点物から商品として売り出すには超えなければならないハードルが多数あるんだそう。

「さまざまな検査を何回もしなければならないですし、値段を合わせるというのも難しいポイントです。犬用のおもちゃに関しては耐久性も改善点でした。SNSで発表した作品は100円ショップのタオル生地を使っていたんですが、すぐに穴が開いてしまったので、噛み心地を損なわずに、でも穴が開きにくいように芯地をつけました。製品版ではわんちゃんの気を引けるように中に笛を仕込んだり、裏面にも文字を入れたりといった改良もしています。これは撮影でわかった改善点ですね」

作品を発表してからの商品化となると、どうしてもバズったタイミングと販売時期のタイミングがずれてしまう。そのことはデメリットではないのだろうか?

「商品の売り上げを一番としていたらデメリットになりますが、私たちの場合はフォロワーさんを増やすための作品発表なので問題ないんです。実際に、その1ツイートでフォロワーさんもたくさん増えました。商品化の売り上げはおまけみたいなものです」

この自由度の高さが、企画デザイン2時がそれまでにないユニークなアイテムを作り出す一助になっているのだろう。

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