【しょご先生】性の疑問、インターネットやSNSをどう活用するのが正解?
東京ウォーカー(全国版)
それでは、具体的にどうしたらいいのか。しょご先生は「正しい情報かどうかを判断するのに、これという方法は残念ながらありません。できることは、時間はかかりますが、情報源をしっかり見極めること。関連文献を調べたり、根拠をたどっていくなど、突き詰める必要があります。簡単に手に入る情報ほど疑ってもいいと思います。先に述べたように、ユーザーに考えさせない情報は発信者側が仕向けたものの場合があるので、正しいとか事実かどうかが重要視されていないこともあるのです」と話す。

「肩書に惑わされないのも大切」としょご先生。「例えば、個人で発信しているものよりは、公的な協会や組合など団体で発信しているもののほうが信憑性が高いことが多いです。個人の場合は私的見解や自分のケースをあたかも一般論のように語ってしまっていることも。また、何らかの資格を持っている人であっても必ずしも正しいかどうかはわかりません」。確かに資格を持っている人であっても、最新の情報にアップデートしているとは限らないし、数年前に発信したものが残っていることもある。
また、以前、しょご先生が話していたように、英語のサイトを見ることも有益だ。日本語のサイトは日本人に向けて発信されているが、英語のサイトは全世界に向けたもの。「より多くの人の目に触れるため、少しでも疑わしいものがあればすぐにバレてしまいます。だから、間違った情報や質の悪い情報、またはそれを発信した人は検索エンジンの上位には出てこなくなったりします。英語で調べるのが難しいのであれば、英語の情報も翻訳機能を活用すれば読めなくはない。本当に必要な情報については簡単には手に入ならいと思って自分でも精査するクセをつけた方が安心です。すぐに鵜呑みにするのではなく、常に“どうして?”と疑問を持ち、自分なりの答えを考えていくことが大切」(しょご先生)
しょご先生は英語のサイトを含めきちんと根拠のあるものを調べて発信している。「当たり前のことですが、それができていない発信者もいます。僕の場合は、英語で調べるのが面倒だという人や、専門家の文章は難しくてわかりにくいという人のために、噛み砕いてわかりやすく発信しています」(しょご先生)
また、興味を持ってもらえるようにYouTubeなども楽しげな印象に。「“入り”はわかりやすく、親しみやすく、たくさんの人が興味を持ってくれるようにしています。でも、確かな情報をきちんと伝えることで、見終わった後には正しい知識が身につくようにと思っています」としょご先生。コメント欄では質問にも答えている。個人的な回答ではなく、公の場で質問・回答することに意味があるという。
正しい情報でも見てもらえなければ埋もれてしまう。逆に正しくない情報でも、見せ方によっては多くの人の目に触れ、“バズる”こともある。しょご先生が言うように、すぐに見つけられた情報を鵜呑みにはせず、どんな情報に対しても常に疑問を持つこと、自分でも精査するクセをつけることで、インターネットやSNSを有益なツールにしていきたいものだ。
ニコニコチャンネル「しょご先生 日本一わかりやすいリアル性教育」
では月額550円で、月2回の生配信を行っている。チャンネル会員になると、会員限定パートを含む生放送全編を見ることができる。
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文=岡部礼子
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