ハイイロゲンゴロウは冬になると凍りがちだが、溶けると復活する(第13回)
東京ウォーカー(全国版)

毎年、冬になると辺りはすっかり冬景色になり、池や沼も凍ってしまいます。そんな時、水中の昆虫たちはどうしているのでしょうか?灰色の体と黒い模様、そしてオレンジ色の脚が特徴の
ハイイロゲンゴロウ
は、ゲンゴロウの中でもとても活発な種類です。水の中を泳ぎ回ってエサである小さな生き物を捕まえるのはもちろん、羽を使って飛ぶのも得意です。この活発さから、日本を含むアジア、アフリカ、さらには南北アメリカ大陸にまで分布しているくらいです。
そんなパワフルなハイイロゲンゴロウですが、冬、生息地である池や沼が凍ってしまうと、水中のハイイロゲンゴロウも
一緒に凍ってしまいます。
「凍ったら死んじゃうじゃん!」と思うかもしれませんが、ここからが彼らのすごいところ。ハイイロゲンゴロウが入った氷を暖かい場所に置いておくと、氷が溶けて中からハイイロゲンゴロウが出てきます。そして、驚くことに、最初はたどたどしい動きをしていたのが、しばらくすると活発に動き始めるのです!
多くの生き物は冷凍されると死んでしまいますが、ハイイロゲンゴロウは体が凍っても復活することができるのです。
いろいろな場所に飛んで行けて、凍っても復活できる、このスーパーボディ、どうにか手に入れてみたいものです(笑)。
■データ
名前 ◎ハイイロゲンゴロウ
体長(成虫) ◎1〜1.5cmほど
生息地 ◎日本ほかアフリカ、アメリカなど
活動時期(成虫) ◎通年
特徴 ◎灰色の体を持つ。腹は薄い黄色
採取難易度 ★★
→この話を「第1回から読む」
→この話の続きを読む
同じまとめの記事をもっと読む
この記事の画像一覧(全27枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介