「当初ここまで多くの申し込みがあるとは…」、返礼品なしの『楽器寄附ふるさと納税』がもたらす笑顔、寄付者や自治体にもメリット
東京ウォーカー(全国版)
苦労したポイントや今後の展開について
順調にみえるこの取り組みだが、苦労した点を尋ねてみると次のような回答が得られた。
「参画自治体様を増やすのに苦労しました。1件1件、担当者が自治体様に連絡し、制度を紹介していったのですが、ふるさと納税担当部署や教育委員会など関連部署が複数にまたがっているので、どこかの部署で合意が得られず導入が叶わないこともあります。また、受け取り先の学校の協力も必要なので、そう簡単には決まらないです。関係部署にそれぞれご説明したり、年度が替わると方針や体制が変わることがあるので、定期的にコミュニケーションを取るなどして、2年越し、3年越しに参画できることになった自治体様もいらっしゃいます」
「始めてみると、学校では思った以上にいろいろな種類の楽器の寄付を希望していることがわかりました。また、吹奏楽だけに限らず、軽音部からのギターや、子ども教室からのバイオリンなどの希望もあるので、査定会社様に相談するなどして、取り扱う楽器の種類を増やしています」
今後の展開について問うと、「引き続き、本制度を広めていくとともに、演奏会やコンサートへのご招待など、楽器をご寄付いただくだけにとどまらない、寄付者と自治体との直接的な接点を設けることにより、その自治体のファンの創出にまでつなげられるような制度の構築を目指していきます」と語り、最後は「コロナ禍で自粛傾向でしたが、寄付先の学校で開催される演奏会に寄付者を招待する取り組みも増やしていきたいと考えています」と締めくくった。
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