ケータリングサービスはコロナ禍を経てどう変わった?「nonpi foodbox(R)」がユーザーを増やし続けられた理由とは
東京ウォーカー(全国版)
「食べる人の立場に立つ」から生まれたサービス
1食分の料理とドリンクを参加者の自宅に届けてくれる「for online」のサービスに対し、ある一カ所に参加者分の料理を届ける「for office」はコロナ禍以前のケータリングと変わらないように感じる。何か新しい部分はあるのだろうか?
「『for online』で全国配送のノウハウを培うことができたので、『for office』でも全国配送に対応しているというのが大きいです。全国配送に対応しているケータリングサービスはかなり少数ではないかと思います。いままでお届けできなかった全国のお客様にノンピのケータリングを体験していただき、新たな発見や楽しい時間を提供できればうれしいです」
ノンピでは3つの心構えを掲げており、そのなかには「食べる人の立場に立つ」というものがある。ケータリングで届ける料理にもその心構えが反映されているそうだ。


「料理は温かいものは温かく、冷たいものは冷たいままで食べてもらうのが一番おいしいと考えています。しかし、オフィスにケータリングした場合、電子レンジがなかったり、料理の量が多くて温められなかったりします。そこで、ノンピでは“あつあつ君”というサービスを独自で開発しました。発熱剤を付属することで、その場で温め直すことができるんです。この仕組みはnonpi foodbox(R)以前から行っていて、好評いただいています」
冷たいものに関してはどのようなサービスがあるのだろうか?

「ドリンクも冷たい状態で楽しんでもらいたいと思い、“キンキンドリンク”というサービスを考えました。クーラーボックスや樽に氷水を入れて、そこにドリンクを入れて冷やすことを“どぶ漬け”と言います。発泡スチロールのボックスにドリンクを“どぶ漬け”することで、10時間冷たい状態をキープできるので、お届け先で大量のドリンクを冷蔵保管するのが難しい場合には最適です」
nonpi foodbox(R)は「BtoBtoEの食のプラットフォーム」と光山さんは語る。

「EはEmployee、従業員ですね。nonpi foodbox(R)は企業が食を通じて従業員の会社へのエンゲージメントを高めたり、コミュニケーションを取るためにあると思っています。今年はリアルへの回帰ということで、飲食シーンに再び変化がありました。もっといい商品、メニューを提供していけるようにしていきたいと考えています。同時に、『for online』のメニューラインナップの拡充もしていきたいと思っています。例えば、常温保存が可能なお惣菜セットはリモートワーカーの食事サポートとして、企業が従業員の方に対して福利厚生として提供するという使い方もできます。12月にはこだわりのクラフトビールを楽しめる『Otomoni(オトモニ)』もメニューに加わりました。ただ食べるのではない、新しい“共食”の機会を増やしていけるよう、時代に合ったサービスを計画しています」
コロナ禍という未曾有の事態にも対応し乗り越えてきたノンピ。企業と人をつなげる食のシーンをこれからも支えてくれるに違いない。
この記事のひときわ
#やくにたつ
・変化する時流にどう対応するか考える
・培ったノウハウ、経験を無駄にしない
・ユーザーの希望を反映していく
取材・文=西連寺くらら
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