学ランを脱いだ勇翔が目指すのは…?幼少期からBOYS AND MEN卒業まで、素顔に迫るロングインタビュー

東京ウォーカー(全国版)

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BOYS AND MENとして活動した13年間。かけがえのない経験

――BOYS AND MENとしての活動はいかがでしたか?

【勇翔】正直に言うと、BOYS AND MENが歌やダンスのパフォーマンスをし始めたころは、複雑な気持ちがありました。「ストレートドライブ!」や、そのあとの作品「ホワイト☆タイツ」などのミュージカル中に歌うことには抵抗はなかったのですが、グループの方針として歌とダンスをしっかりやる流れになってそういったイベントも増えてきて……どこかに「あれ?自分は歌とダンスをやりたかったんだっけ?」という思いがあって。

撮影=ケイズテクノ


【勇翔】というのも、学生のころから音楽が本当に苦手だったんですよ。音楽の授業で習うリコーダーや鍵盤ハーモニカも、指揮に合わせられないくらい。楽譜を見て演奏しようとしても、指の動きが追いつかなくて。どうやって音楽の授業を乗り切ったかというと、音楽を奏でるのではなく「完璧に体で覚える」ことでカバーしていました。だから「これから自分の苦手な歌とダンスをずっとやっていくのか……」という葛藤があったんです。

【勇翔】ダンスの振り付けを覚えるのは早いほうだと思います。でも覚えたところで、先生が教えてくれたようには踊れないんですよ。本当に、ダンスも歌も全然ダメで。ライブ中に、音や動きが合っていないことも多々あって、周りからも「できていない」って思われていたんじゃないかな。13年やりましたが、結局、卒業するまであまり改善されてなかったですね(苦笑)。

フリーになって大変なことは……メールのほか各所手続きなど事務対応!「初めてやることばかりで……」と戸惑う勇翔さん撮影=ケイズテクノ


――一方で、お芝居をすることはずっと好きだったんですよね。

【勇翔】はい。根本的に、僕は自分があまり好きじゃないんです。でも、お芝居だったら、自分じゃない誰かになれる。「自分がほかのキャラクターになっている」というのが好きで、楽しかったんです。それが役者を目指す決め手になりました。

撮影=ケイズテクノ


――たくさんのファンの方に「好き」と言われてきた勇翔さんですが、それでも「自分が好きじゃない」という気持ちはまだありますか?

【勇翔】うーん……。活動を通して、自分の好きな一面を見つけることはできました。それでもいまだに「自分のここの部分は好きじゃないな」と感じることはあります。

――自分の「好きな部分」「嫌いな部分」って、どんなところでしょう?

【勇翔】好きなのは、自分の好きなことをとことんやる、というオタクっぽい部分ですね(笑)。BOYS AND MENの活動やメンバーとの交流を通して、それが自分のいいところなんだと気づきました。

【勇翔】逆に、自分のイヤな部分は、何ごとにおいてもセンスがないところです(笑)。BOYS AND MENのメンバーは、僕から見たらセンスの塊みたいな人間ばかりなんですよ。「なんでそれができるんだろう?」ってずっと思っていました。

撮影=ケイズテクノ


――そんな“センスの塊”なメンバー、たとえばどなたでしょうか?

【勇翔】たとえば吉原(雅斗)は、ダンスもうまいしスポーツをさせても一発でできちゃう。僕には絶対できないので、すごいなって思います。

勇翔さんがセンスが抜群!と絶賛する吉原さん(左)撮影=ケイズテクノ


――吉原さんのセンスを尊敬していることを、本人にも伝えていますか?

【勇翔】言いましたよ。「ありがとう〜」って返されました(笑)。

――BOYS AND MENの活動で印象に残っているのは?

【勇翔】最初に思いつくのは、2015年2月に開催した「日本ガイシホール」での1万人ワンマンライブですね。

バッチリ決まってる6人のチームワークが素晴らしかった卒業ライブ撮影=ケイズテクノ


【勇翔】BOYS AND MEN初の冠レギュラー番組である中京テレビのバラエティー「ボイメン☆騎士(ナイト)」と連動して、1万人の集客を目指すという企画で……。当時、僕たちがライブをしていたスタジオのキャパシティーは150人くらいだったんです。そこから1年間かけて、1万人ものたくさんの方に見ていただけるようになったという、自分たちの成長を実感した機会でした。

【勇翔】ライブが始まる前に、客席が映るモニターで会場を見て、ほとんどのメンバーが泣いていたんですよ。「始まる前にみんなが泣くなんておかしいだろ!」って突っ込みましたが(笑)。ライブのあとではなく、始まる前に泣いたのは、このときだけだと思います。

「ガッツポーズするとボイメン感が……」と思わず笑ってしまう勇翔さん。中部電力 MIRAI TOWER(当時は名古屋テレビ塔)はBOYS AND MENのグループ誠としてイメージキャラクターに就任し、一時期は塔の下で毎週のようにライブを行っていた撮影=ケイズテクノ


――勇翔さんはBOYS AND MENとして活動しながら、俳優としても活躍されてきました。その中で印象に残っているお仕事は?

【勇翔】いろいろな思い出がありますが、ひとつ挙げるとすると、特撮テレビドラマ「牙狼<GARO>」シリーズの「GARO -VERSUS ROAD-」(2020年放送)に出演できたことですね。

撮影=ケイズテクノ


【勇翔】「牙狼」はテレビ東京系列で、テレビ放映時には長野県で見られなかったんですが、レンタルショップで出合ってからこのシリーズにハマっていて。ずっと好きだった作品に関われたことはすごくうれしくて、ありがたいことだなと思いました。

――BOYS AND MEN在籍中、メンバーはどのような存在でしたか?

【勇翔】メンバーとは家族というかお互い気の知れた仲間という感じで。ここ何年も、仕事でトークをするときに事前打ち合わせをしていません。相談しなくてもその場でどんどん会話が進むし、むしろ話しすぎてライブ時間が延びてしまうことも多いくらい(笑)。

「メンバーは家族みたいな仲間。言葉で言わなくても大体何を考えているかわかります(笑)」撮影=ケイズテクノ


【勇翔】休みの日は、僕はほかのメンバーとほとんど会いませんでしたね。毎日ずっと一緒に仕事していると、逆にプライベートは一人にさせてほしいなって(笑)。

――卒業後、メンバーが恋しくなりませんでしたか?

【勇翔】卒業してまだ3カ月なので、「メンバーに会いたい」というのは今のところないですね(※インタビューは2024年5月中旬に実施)。在籍中も、芝居の仕事があるときは、2、3カ月間メンバーと会わないこともあったので。あ、でも卒業前から約束していた「メンバーみんなでカニを食べに行く」のも実現しましたし、先日BOYS AND MENのレギュラーラジオ番組にゲスト出演させてもらったので……卒業してからも会ってます(笑)。今までよりも物理的には離れていますが、心の距離が開いたという実感はないです。

――今まで、メンバーの卒業をどのように感じていましたか?

【勇翔】正直、初めは卒業を決めたメンバーに対して「なんでやめるんだよ!?」と言う気持ちがありました。まだ全然仕事がなかったころから地道に活動を続けて、やっと日本ガイシホールでライブができるところまで来たのに……と。

【勇翔】卒業するメンバーとは、どんな気持ちなのかきちんと向き合って、メンバー同士でしっかりと話し合いを重ねました。ただ、話しても本人の意思は変わらないんですよね。僕自身も頑固な性格で、一度これだ、と決めたら考えが変わらないタイプなので、気持ちは理解できます。本人の決意が固いならもうこれ以上説得することはない、とメンバーを送り出してきました。

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