学ランを脱いだ勇翔が目指すのは…?幼少期からBOYS AND MEN卒業まで、素顔に迫るロングインタビュー
東京ウォーカー(全国版)
卒業を決断。メンバーとの会話と卒業ライブまでを振り返る
――ご自身の卒業は、いつごろから考えていたのでしょうか。

【勇翔】2023年3月くらいです。卒業というよりは、グループ活動をしながらお芝居の仕事もたくさんやらせていただくなかで、芸能界を志したきっかけである「お芝居をやりたい」という目標を思い返したんです。
【勇翔】歌やダンスは苦手だけど絶対に将来役に立つから頑張ろう、という心持ちでやってきましたが、だんだんと「本気でお芝居に取り組みたい」という思いが強くなりました。でも、これから先もグループに所属しながらだと、自分の追い求める役者像に近づくのはなかなか難しいんじゃないかなと思いました。

【勇翔】僕はオタク気質であまり器用ではなく、集中するとひとつのことしかできないんです。だから、芝居に集中するために、歌とダンスはいったんここで終えよう、と決めました。
――最初に誰に卒業を伝えましたか?

【勇翔】メンバーです。最初に了承を得ないといけないのは、これまで一緒に頑張ってきたメンバーなので。卒業に限らず、大きな決断をする際にはまずメンバーに話すべきだと心に決めていました。
――どのようなシチュエーションだったのでしょうか?
【勇翔】全員がそろっているときに切り出しました。重い感じではなく、普段の世間話の流れで「実はこう思っていて、そろそろ卒業したと思ってる。いいかな……」みたいな。暗い空気ではなく、その場では「そっか。じゃあちょっと一旦、みんなで考えてみるか」という反応でした。そこから何度か話し合いを重ねて、メンバーにも理解してもらって卒業ということになりました。
――メンバーに卒業の話を切り出すときは、どんな心境でしたか?

【勇翔】うーん……13年間一緒に過ごしてきて、もうお互いの気持ちはだいたいわかる仲なので、緊張というほどではなかったですね。自分の中で意思が固まっていたのもあって、“軽い相談”ぐらいのニュアンスといったほうが近いかもしれません。しっかり気持ちを伝えたら、きっとメンバーもOKしてくれるだろうなと思っていました。もし自分が逆の立場でも、反対しなかっただろうと思います。
――事務所の谷口社長にも快く応援してもらえたそうですね。
【勇翔】そこはびっくりしました(笑)。13年間もお世話になったのに「やめます」っていうのは申し訳ないという気持ちがあったのですが、「たとえBOYS AND MENであろうとなかろうと、うちの事務所に所属していようとしていなかろうと、勇翔自身が売れることが俺の一番の願いだから」と言ってくださって。そこまで思ってくださるなんて、本当にありがたいことですよね。
【勇翔】メンバーやスタッフ、ファンのみなさんに、ここまで盛大に送り出してもらえると思っていなかったので、本当に感謝しかないです。
――2024年3月17日には、日本特殊陶業市民会館 フォレストホールで卒業公演「俺、卒業します 頭文字Y Final Stage 〜魂の鼓動、一万一千回転までキッチリ刻め!!〜」が開催されました。振り返ってみて、いかがでしたか?

【勇翔】基本的にライブのセットリストは(平松)賢人が作ってくれているんですが、今回は僕と賢人で一緒に考えました。重要な節目のライブにはお決まりの曲があって、実は「毎回同じになっちゃうな」と思っていたんですが、いざ自分が卒業となると「いや……BOYS AND MENといえばやっぱりこの曲たちは外せないな!」と実感しました(笑)。


【勇翔】メジャーデビューしてからもたくさんの曲を歌わせてもらいましたが「Chance for Change」や「We never give up ーもう一度ー」など、活動初期のころに歌っていた曲はずっと心の中にあったなぁって。

【勇翔】どうしてもやりたかったのは、山口百恵さんが引退するコンサートでマイクを置いて去っていったように、BOYS AND MENを象徴する"学ラン”を脱いで終わらせるという演出(笑)。

【勇翔】当日、学ランを脱いだ瞬間、「あ、BOYS AND MENとしての勇翔はこれで終わりなんだな」と、悲しい気持ちが襲ってきました。でも、学ランをしっかりとマイクスタンドにかけて、ステージからはけたときには、すごくすっきりした気持ちで。終了後は悲しいというより「最後に全部出し切った」と心から思えるライブでした。

――初期のころから続けている観客とのハイタッチも全力でされていましたね。

【勇翔】舞台から降りて、猛ダッシュで4階から1階まで、全力で走りました。めっちゃ大変でした(笑)。普段のライブでのハイタッチは、メンバーみんなでバランスよく振り分けていたので、そんなに走らなくてもいいんですが、今回は自分の卒業ライブなので一人でも多くの人とハイタッチしたくて。1時間半以上ライブしたあとの全力疾走だったので息切れもすごくて、ここで倒れるんじゃないかな?と思いましたが(笑)、どうにかやり切ることができました。
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