カレー界のレジェンド!「新宿中村屋」レトルトカレー進化の軌跡

東京ウォーカー

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日本で初めて「インドカリー」を提供した新宿中村屋。常にカレー市場を切り開き続けてきた老舗食品メーカーより2014年に発売され、話題を集め続けているのが「味文化」とうたわれたプレミアムレトルトシリーズだ。レトルトカレーの常識を覆すかのような同シリーズは、どのように生み出されたのだろうか。開発担当者がその想いを語ってくれた。

中村屋の看板になるレトルトカレー最高峰を


【写真を見る】開発を担当した川村裕介さん(左)と西尾定雄さん(右)


「弊社はもともと、カレー以外にも、中華料理やロシア料理など世界各地の味を提供していました。それは『味は文化である』という考え方に基づいています。そんな中、2014年に新宿の旧本店の新装オープンが決まり、『目玉になるような、最高峰のレトルトカレーを出そう』と思ったのが開発のきっかけです。味文化シリーズは新宿中村屋ビル内のスイーツ&デリカ『ボンナ』と通販のみの限定販売。それは徹底的に原材料にこだわっているため、大量生産が困難だからです。チキン、ビーフ、野菜、どれも最高の食材を使っています」

写真左から時計回りに「味文化 チキンカリー(国産骨付きチキン)」(280g/864円)、「味文化 ビーフカリー(国産黒毛和牛)」(280g/1080円)、「味文化 野菜カリー(国産9種類の野菜と豆)」(280g/864円)


大量生産を目的とするのではなく、あくまでもクオリティにこだわり抜く。まさに最高級ブランドにふさわしい新商品だろう。しかし、開発には非常に苦心したという。「開発期間は、およそ1年。原材料を選定する時点からこだわったので、かなり時間がかかりましたね」

通常の商品開発期間は半年ほど。つまり、同シリーズは2倍の時間と手間をかけて生み出されたのだ。最も意識したのは、「レストランの味を完全再現する」ということ。

「レトルトは、どうしてもスパイスの風味が抜けてしまうんです。製造工程ではパウチに入れて加熱殺菌をする。さらにそれをお客さまが自宅で温める。レストランで作るカリーよりも熱が加わる工程が多いので、最終地点を見越して味を再現するのにとても苦労しました」

スパイスの配合量や具材の煮込み方をいちから考え直し、シェフ自ら何度も工場へと足を運んだそう。その結果、誕生した同シリーズは、新たな看板商品となった。しかし、ゴールはまだまだ先にあるという。

「レトルトに対する意識を変えていきたい。ひと口で見直されるような、スパイスの風味たっぷりの本格派レトルトカレーを、今後も生み出今後も生み出していきたいと思っています」

【東京ウォーカー】

編集部

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