⼈⽣を豊かにするのは“国語⼒”!?東⼤所属の講師たちがレクチャーする国語特化塾「ヨミサマ。」の強みとは?

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

――現在、ヨミサマ。の受講者はどれくらいの年齢層が多いのでしょうか?
【神⽥直樹】割合としては⼩学校5年〜高校2年⽣くらいの年齢の受講⽣が⼀番多いですね。国語に苦⼿意識を抱いている⽅がほとんどです。ですが、実際に苦手意識を持っていたとしても、国語ってどこが苦⼿かを測りづらい教科なんですよね。「⽂章を読んで登場⼈物の気持ちを答えなさい」という問題を解いてみても、自分の解答の何が間違いなのかって明確にわかりにくいですからね。

【神⽥直樹】だからこそ、国語はセンスが必要で、つかみどころのない科⽬だと思われてしまっており、放置されがちです。「勉強してもしなくても⼀緒じゃん」って。また、国語を教える側も⽣徒たちが何を理解して、何を理解できていないのかを把握できていないという問題もあります。授業を受ける側も、教える側も「なんとなく」になってしまう科⽬なんです。

――では、どのように国語を学習すればいいのでしょうか?
【神⽥直樹】一方的に説明を聞くだけだから、「なんとなく」のままになってしまうんですよね。であれば、解決法はシンプルで、双方向の授業をすることです。だから、ヨミサマ。では「対話」をベースに授業をするようにしています。いわば先⽣と⽣徒のおしゃべりですね。ヨミサマ。では、一方的な説明ではなく対話を通じて国語を学びます。

【神⽥直樹】先⽣は問いかけを⾏い、⽣徒が深く考えて答える、というプロセスを一回の授業で何度も繰り返すからこそ、「自分の答えがなぜ間違いなのか」を理解することができます。問いかけによって⽣徒は⾃分の答えを⾒直し、東⼤⽣など最難関大学生の思考の過程を追体験することで理解を深めていきます。

【神⽥直樹】我々は国語の学習において答えを教えるとか、その授業内でその⽂章を理解させるとかは重視していません。だから、僕らの授業を受けたあとには、むしろ受ける前よりも強い疑問が⽣まれることのほうが多いのではないかと思います。しかし、そのように疑問が増えるということは、また新たな観点をひとつ増やしたということでもあり、よりその文章を深く理解したということでもあるのです。⽂章をただ説明されることよりも「⽂章と向き合って、疑問を持って考える」ことが、国語の上達には不可⽋なのです。

【神⽥直樹】ヨミサマ。における最初のアプローチは、⽣徒の頭の中を覗くことにあります。⼦どもたちがどのように文章をとらえているか、どんな認識を抱いているかを確認しながら授業を進めていきます。ここまで丁寧に深くやるからこそ、「国語は結局センスなんだ」という考えから脱却できるんです。

教材研究を欠かさない講師陣


――「国語はセンスが必要」という思い込みから抜け出させるのが⼤事ですね。
【神⽥直樹】もちろんセンスがある⼈もいますし、好き嫌いが分かれるものでもあります。ですが、国語は適切な学習を通していけば他の科⽬以上に点数が跳ね上がり、実⼒を伸ばせる 科⽬です。そういう認識を持ってもらうことが、スタートラインになりますね。

【神⽥直樹】そして、ヨミサマ。を3〜4カ⽉ほど受けていると、だんだんと国語への苦⼿意識がなくなります。これまで⽩紙だった解答に答えが書けるようになる。そして半年〜1 年後くらいには、他の科⽬に波及していきますね。論理⼒が⾼まるのと、文章の要点をとらえることができるようになるので、他の科⽬の成績も上がり始めます。

【神⽥直樹】私たちは基本的には言語でものを考えます。だからこそ数学も英語も理科も社会も、国語という下敷きがあってこそ理解ができるし問題を解くことができる。⽂章問題など、算数が苦⼿な⼦どもの課題が、実は国語⼒に潜んでいるということも結構ありますからね。

――他の科⽬においても、国語⼒の不⾜が原因で苦⼿になっていることもあるのですね。
【神⽥直樹】ヨミサマ。のスタンスは「まず、国語でしょ。」というものです。「うちの⼦は勉強ができない」と悩む保護者が本当に⾒直すべきなのは国語⼒であることが多いと感じます。算数や英語は点数に出やすいから塾にで学ばないと、となるのですが、実際には⽇本 語での思考⼒や読解⼒が不⾜しているパターンもよくあります。

【神⽥直樹】⼩さいころの学習はもちろん、⾼校・⼤学受験においても国語⼒は必須になりますし、いくら数学や英語をたくさん勉強しても国語⼒がついていかないと、論理的思考⼒の基礎がないためにせっかくの勉強が無駄になってしまいます。だからこそ、⼈⽣の早い段階で国語⼒を鍛えておくことが、学習において肝心なのです。

子どもの学力を伸ばす方法は「とにかく話すこと」

――国語⼒を鍛えることは、受験の先の⼈⽣にどのような影響をもたらすとお考えですか?
【神⽥直樹】受験に限らず、何かを実⾏するうえで⼤切なのは、周囲との関係構築にあると思っています。⾃分ひとりでは大きなことを成し遂げるのは難しい。結局のところ、どれだけ周囲の⼈が応援してくれたり、⾃分のことを理解してくれたりするかが重要になると思います。

【神⽥直樹】例えば、理系の研究の世界に進んだ場合であっても、研究の予算を得るためにチーム以外の⼈からの⽀援や理解が⽋かせません。また、⾃分の研究や取り組みの意義を他者に伝えられる能⼒が成功には重要な要素になります。そう考えると、人の話を理解し、自分のやりたいことを認めてもらうコミュニケーションの力、ひいては国語⼒が⾮常に大切になります。

【神⽥直樹】⾔葉で⾃分の考えを的確に伝え、相⼿の話を理解できる⼒がある⼈は⾃分のしていることを説明できますし、周囲を巻き込む⼒があれば⼤きな成果を得ることができます。これはきっとビジネスや恋愛、⼈間関係にも共通するスキルだと思います。これを⾝につける基礎は、まさに国語で鍛えられると思います。

――国語⼒は⼈⽣のすべてに役⽴つのですね。
【神⽥直樹】まさにそうです。現代社会ではグローバル化が進み、英語が重視されがちですが、英語であれ⽇本語であれ、最終的に求められるのは「相手の考えを理解し、⾃分の考えを相⼿に伝える⼒」です。これがAIにはできない、最後の⼈間らしさの部分ではないかと僕は思いますね。インプットもアウトプットも結局は国語力の産物です。

「国語力を伸ばすなら私たちにお任せください!」と神⽥さん 


――⼦どもたちがアウトプットをする機会を増やすにはどうすればいいのでしょうか?
【神⽥直樹】アウトプットの機会を増やすために大切なことは、まずは「話すこと」です。勉強となると、ついつい文章などを「書くこと」を重視しがちですが、「話すこと」の方が実際には同じ時間でも多くの言葉を紡ぐことができるし、微調整を繰り返し続けることも容易です。

【神⽥直樹】また、⼦どもが友達と同じコンテンツを楽しみ、それについて話すことを奨励することが⼤事です。例えば、意外かもしれませんが「ポケットモンスター」のモン スターの種類について話し合うことも、勉強の⼀環と捉えるべきなのです。単に問題集を解くだけではアウトプットの量が不⾜し、結果として思考⼒が伸びません。

【神⽥直樹】私⾃⾝、親から「コンテンツにかかるお⾦は惜しむな」と⾔われ、好きな本や 漫画、ゲームなどに⾃由にアクセスできたことが東⼤合格や思考⼒を伸ばすのに⼤きく役⽴ったと思います。多くの異なるコンテンツに触れ、それについて話す経験が積めたことが、国語⼒やコミュニケーション⼒の向上につながったと実感していますね。

――ゲームや漫画などの勉強の邪魔になりそうな娯楽も、実は学⼒の向上には重要なのですね。
【神⽥直樹】そうですね。⼩学校〜中学校のころに友達と同じコンテンツを共有し、それについて話す機会を持つことが、後々の学⼒向上や社会性の形成に⼤きく影響します。保護者は、短期的な成績や点数だけを⾒ず、⼦どもが⾃由に話し、考える⼒を養うことができる環境を提供してあげることが将来の成功につながると僕は考えています。

【神⽥直樹】⼦どもにとって本当に重要なのは「⾃分の⾔葉で⾃分の世界を築き上げる⼒」だと私は思いますね。学校での成績や進学先だけがすべてではなく、⾃分のアイデンティティ を⾔葉で表現できることが、「自分らしさ」の強固な地盤になるのではないでしょうか。保護者様も⻑期的な視点で、⼦どもたちが話し合って、考える⼒を育てるサポートをしてあげることが大事です。

【神⽥直樹】ヨミサマ。の講座で⼤事にしているのは、⼦どもたちと東⼤⽣をはじめとした講師とのコミュニケーショ ンです。インプットとアウトプットを増やし、東⼤⽣とたくさん話すことで「頭の良さ」に直結する国語力を鍛えます。国語⼒を磨くことにより、「世の中を⽣きる⼒」を養い、⼦どもたちの豊かな未来の可能性を拓くことがヨミサマ。の使命だと感じています。ぜひ、今後とも応援よろしくお願いします!

取材・⽂=越前与

  1. 1
  2. 2

この記事の画像一覧(全8枚)

キーワード

カテゴリ:
タグ:
地域名:

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

お花見ガイド2025

お花見ガイド2025

全国1300カ所のお花見スポットの人気ランキングから桜祭りや夜桜ライトアップイベントまで、お花見に役立つ情報が満載!

CHECK!2025年の桜開花予想はこちら CHECK!河津桜の情報はこちら

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る