まるでサウナバイキング!水着で男女一緒に楽しむ8つのサウナと浴室の天然温泉&サウナの無限ループにハマる「常総ONSEN&SAUNA お湯むすび」に行ってきた
東京ウォーカー(全国版)
2024年11月23日にオープンした「常総ONSEN&SAUNA(おんせん&サウナ) お湯むすび」(以下、「お湯むすび」)。前年に新たな地名となった茨城県常総市「むすびまち」に、「道の駅 常総」、「TSUTAYA BOOKSTORE(ツタヤブックストア)」に続いて誕生した。「店名に“SAUNA”と謳っているだけあって、なにやらすごいサウナがあるらしい」という、オープン時からサウナ好きの間で話題になっていた「お湯むすび」に遅ればせながら行ってきた。

え?ワンフロアに8つのサウナ!入り放題!!

圏央道の常総ICの目の前というアクセスの良さや、道の駅が並びにあることなどから、休日ともなれば朝から多くの人たちが集まるスポット。「お湯むすび」はいわゆるスーパー銭湯とはひと味違う温浴施設で、サウナ好きの間で話題になっていたが、実際に行ってみてその理由がわかった。まず、入口の横になんとサウナ室が!といっても、ここはフォトスポットや待合場のようなもの。でもサウナで迎えられた時点でテンションが上がる。

さっそく受付。入館料は浴室利用の料金。浴室は、炭酸泉の内湯と、天然温泉の露天風呂や水風呂、裸で入るサウナがある。ここまではいわゆるスーパー温泉と同じイメージ。「お湯むすび」では入館料とは別に“2階サウナ利用料”というのがある。そう、サウナフロアがあり、追加料金を支払うことで、浴室とサウナフロアの両方が使える。サウナが8つあるというのはこのサウナフロアのこと。それなら、入らねば!
2階のサウナフロアは水着着用で利用する男女共用サウナ。サウナ利用料には水着持参者用のサウナポンチョ、水着を持って来ていない人用の館内着のレンタルが含まれる。荷物を減らせるから館内着を選びたくなるが、ここは声を大にして言いたい!ぜひ水着持参で!!もしくは有料レンタルにはなるが水着を借りても。その理由は後から紹介するとして、サウナ料金にはサウナ室でマット代わりに使用する大判バスタオルも含まれていて、このタオルはすべてのサウナ室で使用するルールになっている。



受付が済んだら同じ1階にある脱衣所へ。この奥に入浴料で入れるお風呂とサウナがある浴室がある。さらに、脱衣所から2階に上がる階段があり、ここからサウナフロアに行くことができる。


階段の先は男女共用フロアになるので裸はNG。水着か館内着を着用する必要がある。お風呂に入ってからサウナに向うのもいいし、先にサウナを満喫してもいい。
どこから攻めるか!楽しみしかない選べるサウナ

今回は目玉となるサウナエリアを先に。8つのサウナとクールルーム、水風呂、外気浴スペース、休憩所、サウナバー(ドリンクカウンター)のあるラウンジがあるが、すべてサウナ利用者のためのもの。さっそく関東最大級という男女サウナにひとつずつ入ってみる。

最初に入ったのは「演むすび」。このフロアの中央にあり、60名ほど座れる最も大きなサウナでステージが設置されている。ショーアウフグースをはじめとするイベントを行う場でもある。正面にある大きな窓からは景色を楽しめるが、スクリーンを下ろして映像を映し出すことも可能。通常時の温度は約80度で、ゆっくり過ごしてじっくり汗をかくイメージ。イベントによっては温度が変わることもある。

アウフグースなどのイベントは土日を中心に行われ、整理券が必要な場合も。体験したい人は事前に公式サイトなどでチェックしよう。もちろんイベントがなくても、ゆっくり心地よく汗をかけて気持ちがいい。
特徴の異なるサウナはどれも魅力アリ!


「侘むすび」は「演むすび」の横にあるサウナ室。照明は暗く、切り株のような椅子が点在している。コンパクトな室内にサウナストーブが並び、しっかりと熱さを感じる。設定温度は約85度。実はここ、窓のように見える部分の木戸を外すと「演むすび」のステージが見える。


「侘むすび」と対称の位置にあるのが「枡むすび」。こちらも設定温度はほぼ同じ約85度で、切り株のような椅子が置かれている。同じく「演むすび」のステージが見られる造りになっていて、ゲスト熱波師などがショーアウフグースを行う際は、「侘むすび」と合わせてアリーナ席となる。どちらもイベントがないときは木戸を閉じた状態で、普通のサウナ室として利用でき、セルフロウリュが楽しめる。

「蒸むすび」は、いわゆるスチームサウナだが、スチームには珍しい階段状になっている。奥にある洗面器で使用の前後に座面を流して利用。けっこうな蒸気の量で体感も熱く、しっかり温まれる。

ここのポイントは壁にあるホース。ここから水が出るので、スチームで熱くなったら頭に水をかける。水風呂だと足から入らなければならないが、一番熱さを感じている頭をダイレクトに、しかもサウナ室の中にいながら冷やせるのはかなりの気持ちよさ。これは普段水風呂が苦手で避けている人もぜひ体験してほしい。


その隣にあるのが「艶むすび」。珍しいのはサウナ室内が半分ずつ違った造りになっているところ。サウナストーブの横はベンチに、反対側は1人ずつの仕切りがある形になっていて、奥に向かって高くなっている。


ひとつのサウナ室で楽しみ方が2通りあうのは贅沢。座る場所によって感じ方が違うので、好みの場所を探してしっかり堪能しよう。



「凛むすび」は仕切りのあるサウナ室。「艶むすび」の片側と同じように奥に向かうように座席が並んでいる。設定温度は85度。この仕切りがあるとより没頭できる。ここでもセルフロウリュができるが、「お湯むすび」のセルフロウリュは砂時計で管理しているので、必ず完全に終わった状態かを確認し、ほかに利用者がいるときは一声かけてからロウリュを楽しもう。


その隣にある「焔むすび」。ドアの外からは中がよく見えないくらい薄暗い照明になっていて内装も黒い。これがまたいい雰囲気で、ドアを開けた瞬間に非日常感に溢れる空間に吸い込まれていくよう。

ひな壇状になっていて、ストーブがサウナ室の一番奥にあるので、熱さが苦手な人は下段のドア近くがよさそう。瞑想したくなるようなこちらのサウナ室は設定温度が約90度。静かに楽しみたいサウナだ。
貸切サウナでウィスキング体験もできる


最後のサウナは「森むすび」。こちらは貸切利用できるサウナ。1人でもカップルでも友だち同士でも、上限4名まで利用でき、1時間3700円で自分たちだけのサウナ体験ができる。貸切の予約が入っていない場合は開放されていて、ほかのサウナと同様に自由に入れる。



もうひとつ、特徴的なのが「森むすび」で行うウィスキング。「ウィスキング」とはロシアやバルト三国を中心に広がるサウナ文化のひとつで、白樺などの若枝を束ねた「ウィスク」(フィンランドでは「ヴィヒタ」)と蒸気で血行を促進するリラクゼーショントリートメント。「お湯むすび」にはウィスキングの資格を持つスタッフがいて、事前予約をすればこの貸切サウナ室で施術を受けることができる。2名同時もOKなのでカップルや友だち同士で体験するのもいい。ウィスキングが体験できるサウナ施設はそもそも少ないので、ここはぜひウィスクの香り、音、感触と蒸気を全身で感じて癒やされよう。
館内着レンタルより水着持参がおすすめのワケ

一気にサウナを紹介したが、サウナのあとはつどつど汗を流してクールダウンを。シャワーは可動式と、頭の上から浴びる固定式がセットになっている。水着を着た状態でも汗が残っていると気持ち悪いのでしっかり汗を流す。先に述べた館内着よりも水着をおすすめしたい理由のひとつがこれ。そう、水着ならシャワーで汗を流せる。そして、水着なら水風呂にも入れる。これだけのサウナを試したら、やっぱりしっかり汗を流したいし、水風呂にも入りたい。ということで、全力で水着をおすすめする。


汗を流したあとは約5度のクールルームか水風呂でクールダウン。どちらを利用するかはお好みで。この日は圧倒的に水風呂が人気だったが、水風呂がどうしても苦手という人は、クールルームがあるのはうれしいはず。夏場は外気浴だけだと気温が高く、なかなかクールダウンとならないので、ここで少し火照った体を冷ましておこう。

水風呂は大きく、途中から深くなる造り。入る場所は1カ所なので、譲り合って気持ちよく利用したい。天然地下水ということもあって肌に当たる感じはなんとなくまろやかな印象で、表示温度よりもやさしく感じる、気がする。
ちゃんと休憩、ちゃんと水分補給




サウナ後の休憩は屋内にも椅子が置いてあるが、やっぱり外気浴がおすすめ。目の前に高い建物がないため、とにかく開放的で空が近い。車の音はするものの、解き放たれた感があり、気持ちよく休める。この外気浴エリアは原則ポンチョ着用で利用することになっている。

サウナの合間には水分補給も大切。サウナ室に入る前、出たあとや外気浴のあとにはしっかり水分補給をするのを忘れずに。ラウンジには自販機があって冷たいドリンクを購入できたり、サウナバーでオーダーできたりする。このラウンジエリアもポンチョ着用となっているので忘れずに。





ラウンジには温かいあごだしとホット塩梅(日によって変更の場合あり)のポットが置かれていて、温かいドリンクが無料で飲める。サウナ後の体にほどよい塩味と温かさが沁みる。冷たいものがほしい人は自販機やサウナバーで購入し、必要に応じて冷蔵庫で保管しておくこともできる。サウナバーではアルコールも販売しているが、アルコールはサウナ終わりに飲むもの。サウナの途中や、あとから入浴をする予定がある人は、ここでのアルコールは我慢。1階にレストランがあるので、そこでゆっくりどうぞ。

途中に休憩するなら、女性専用休憩エリアもぜひ。同じ広さで男女共有の休憩エリアもあるので男女で一緒に過ごすならそちらへ。このフロアはスマートフォンの持ち込みOKで、休憩エリアには雑誌なども置いてある。ただ、どうせなら何もしない贅沢を味わいつつ、心身ともにリラックスするのがおすすめ。デジタルデトックスはサウナ体験の醍醐味のひとつだ。
天然温泉と炭酸泉、そしてここにもサウナ!


2階を心ゆくまで満喫したら、1階に降りて水着を脱ぎ捨てお風呂を楽しもう。脱衣所には水着専用の脱水機があるのでぜひ利用しよう。


おもしろいのが、脱衣所を挟んで入口が2つあること。片方は「OFURO(おふろ)」、もう片方が「SAUNA(サウナ)」となっている。「OFURO」から入ると洗い場と炭酸泉がある。その先に露天エリアに続くガラス戸。体と髪を洗ったら、炭酸泉でじっくりじわじわと体を温める。炭酸泉は温度が低めで体がほぐれる。

露天エリアには「あつ湯」、「露天風呂」、「足湯」、「水風呂」、そしてととのい椅子が並ぶ休憩スペースがある。ここでゆっくり天然温泉のお風呂を楽しむ。テレビも設置されているので、リラックスして過ごせる。



露天エリアからも行けるが、脱衣所の「SAUNA」側の入口から入ると、洗い場とサウナがある。カランの数は「OFURO」側より少なめ。体と髪を洗ったらすぐにサウナに入れる。


浴室のサウナは裸で入るサウナ。入口側にストーブがあるので、入口近くでも座る位置によってはけっこう熱く感じる。サウナ室が広いので、自分に合う場所を見つけよう。上段はかなり熱くなるので、いきなり上に行かずに様子を見ながら試してみて。

サウナ室から出たら目の前にシャワーがあるので、そこで汗を流すか、露天エリアの水風呂前にあるかけ湯や、かけ水を利用する。汗を流すのに、水とお湯が選べるのは個人的にかなりうれしい。水風呂が苦手な人もシャワーで温度調整しながら汗を流したり、かけ水で手足だけでも冷やしたりできる。

そして、水風呂。しっかりと冷えているが、やはり天然地下水のせいか、なめらかで気持ちがいい。サウナフロアで散々サウナに入ったのに、裸で入るサウナはまた別のよさがある。存分に汗をかいて、水風呂に入るとやっぱり違う。水風呂が露天エリアにあるので、外気温が高い夏場は特に気持ちよく感じるのかもしれない。

露天エリアのととのい椅子は数も多く、よほど混雑していなければ、座れないということはなさそう。ただ、サウナ専用ではないので、譲り合って利用を。椅子の前に足置き台があるのもポイントだ。

ととのい椅子ではなく、足湯で休憩もおすすめ。サウナに入ってもなかなか足が温まりにくく、外気浴中に足が冷たくなってしまう人は、ぜひ足湯外気浴を試してほしい。
リラクゼーションやサ飯で最後まで満足

浴室のお風呂やサウナ、水風呂、外気浴をひと通り楽しんだらお風呂タイムは終了。ここでも途中途中で水分補給は忘れずに。入浴後はレストランで食事やドリンクを楽しもう。食事メニューが豊富で、地元茨城の食材を使ったメニューも多く、かなり魅力的。





から揚げ定食やラーメン、カレーなど定番メニューから、期間限定メニューや地元食材を使ったものまで多彩。実際に食べた麺も定食も、サウナのあとの体にちょうどいい。ボリュームもあって満足感がある。サウナでたっぷり汗を流したら、失ったミネラルを食事やドリンクで補おう。

1階にはもみほぐし施設もある。予約に空きがあれば、当日すぐにでも受けられるが、特に週末は込み合うこともあるので、脱衣所の端末やネットでの事前予約が安心だ。食後すぐは避けたいので時間は調整しよう。
とにかく、寝ても覚めてもサウナ。サウナ三昧とはまさにこのこと。8つのサウナを制覇するのもいいし、好きなサウナを繰り返し楽しむのもアリ。また、浴室のサウナだけでも満足できるのもすごい。ありとあらゆるサウナ体験ができる「お湯むすび」。水分補給をしっかりすることだけはマストで、このレジャー感溢れるサウナをぜひ自分の体で堪能してみて。
取材・文=岡部礼子
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