水族館で働く冴えないオッサン、小学生から“オッサン鑑賞”される!?好きなものを好きと思う気持ちを大切に【作者談】
東京ウォーカー(全国版)
夏休みの水族館を舞台に、水族館職員の冴えないオッサンと毎日のように水族館に通ってきて、オッサンを見つめてくる少年の話を描いた本作。少年が見つめるのは水槽の魚ではなく、なぜかオッサンだった。少年がオッサンを“鑑賞”する理由とは…?

本作の主人公・水嶋は、昔から“きれいなもの”が好きだった。水族館に就職したのも、一面青い空間がきれいだったから。現実の水槽の中は思ったよりきれいではなかったが、毎日水槽に潜り、きれいになるよう掃除をしていた。そんな水嶋のことを毎日じっと無表情で見つめてくる小学生がいた。彼は何を思って“オッサン・水嶋”に興味を持ったのだろうか?

本作を描いたのは、「月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス)」で商業誌デビューした雪宮ありさ(@yukimiya_7sb)さん。2021年からスタートした連載作品『最果てのともだち』は好評を博し全3巻(完結)が発行された。雪宮さんに本作について聞いてみた。

――水族館の描写がとてもきれいでした!水族館を舞台に描いたきっかけは?
元々水族館がすごく好きでして…!水槽の中に入って作業している職員さんを見て「私もあれやりたいなー」と思っていたら、漫画になってました(笑)。
――「やってみたい」という熱量を“漫画”に込めて、想いを成就させたんですね!漫画家さんってすごいです!!
この漫画はほぼ10年前に描いた漫画なんですが、当時はただ自分が描きたかったものを描いていて、逆に読者へのメッセージ性などはあまり考えていなかったんですよね…。
――今あらためて10年前の自分の作品と向き合って、思うところはありますか?
久しぶりに作品を読み直して、自分が好きなものを好きだと思う気持ちや美しいものを美しいと感じる気持ちが、たとえ周りの人間から冷ややかに見られるものであったとしても、その気持ちは自分の人生を彩り、ときには自分を救ってくれるものだと思うので、自分の中で大切にしていってほしいなと思いました。

最後に少年と水嶋は“ある約束”を取り交わす。ちょっと胸が熱くなる最後の約束のシーンまでしっかり読んでみてほしい!2人が交わした“きれいな約束”が現実になることを祈る!
取材協力:雪宮ありさ(@yukimiya_7sb)
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