「まさか自分が休職するなんて…」20代独身女性が突然動けなくなる！原因は“働き過ぎ”だった!?【作者に聞く】

小さい頃から漫画や本が好きだったみぞグミ絵璃 (@mizogumi) さんは、「&Sofa」(講談社)にて「すってんてんちゃんお休み日記」という作品を連載していた新人漫画家さん。2023年11月には「アルバイターてんちゃん、社会のレールに乗る」を含む1話～3話をSNSに投稿し、9300超えのいいねが付いた。昼は福祉の施設で非常勤職員、夜はカフェでアルバイトをして働き詰めのてんちゃんが、ひょんなことで休職することから物語は始まる。20代女性の平凡な日常を描き、ほんわかしたタッチの絵がなんとも魅力的だ。本作を描くようになった理由や裏話などについて、みぞグミ絵璃さんにインタビューした。

動けなくなるまで、自分の身体というものをあまり意識したことがなかった

本作「アルバイターてんちゃん、社会のレールに乗る」を描いたきっかけは自身の休職経験だったと語る、作者のみぞグミ絵璃さん。「動けなくなるまで、自分の身体というものをあまり意識したことがありませんでした。エネルギーというのは食事で補給すれば無限に湧いてくるものだと勘違いしていましたし、お休み期間を経て初めて、疲れているときの身体感覚やリラックスしているときの身体感覚を感じ取れるようになりました」と当時を振り返る。「もしかしたら多くの人が当たり前に知っていることばかりかもしれないのですが、私はそれを知る機会がなかったので、描いてみたいと思いました」と、制作の意図を明かしてくれた。

本作を描く際に一番苦労したのは、「たくさんの『描きたいこと』を短いページ数にまとめること」だったという。「描くほどでもないような些細なことでも、てんちゃんたちの物語において大切なことのように感じてしまう」と話すみぞグミ絵璃さんは、今でも「上手に描写の取捨選択ができるようになりたい」ということが課題なのだそうだ。

「すってんてんちゃんお休み日記～休職したって休めません編～」の電子書籍の発売については、「本当に幸せです！続きが描けるように頑張りますので、ぜひ応援してもらえるとうれしいです」と読者へのメッセージを寄せてくれた。「てんちゃんたちが、自分たちにとって楽しくて持続可能な生活を見つけるまでを描いていきたいです」と意欲を見せるみぞグミ絵璃さんの、今後の作品にも期待したい。

取材協力：みぞグミ絵璃(@mizogumi)

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