「涙が止まらねぇ」「なにこれすごい」「鳥肌立った」死のうとした男が戦場にタイムスリップ!SNSで“いいね”11万超えの神作品【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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「やっと死ねる…」友人に裏切られ、連帯保証人となっていたせいで巨額の借金を抱えた木島は、アパートの一室で生きることをあきらめて、死を選んでいた。「このアホみたいな世界ともおさらばだ…」と静かに目を閉じていく。彼の世界が完全に暗闇に落ちたとき、静寂を切り裂く怒声が耳に届いた。「おい!目を覚ませ!!!」。死んだはずの木島はなぜか戦場の最前線にタイムスリップしていた――!!

死ねなかった男ともうすぐ死ぬ男海谷きき(@umitani_kiki)


完全無防備ともいえる上下スウェット姿のまま、銃声轟く戦場に放り込まれた木島だったが、日本陸軍の部隊に助けられ、危機一髪のところで難を逃れることができた。夢かタイムスリップかを疑う木島は曹長である佐久間に「いま何年の何月ですか?」と尋ねると、「昭和19年の3月だが?」という返事がきた。ときは太平洋戦争の終盤、日本の敗戦が色濃くなってきたころだった。木島がタイムスリップしてきた島は日本の南南東の太平洋に位置し、もはや日本軍に見放されて援軍も来なければ食料も届かない孤島となっていた。ただひたすら日本本土への攻撃を遅らせるためだけの時間稼ぎといえる消耗戦を強いられている過酷な最前線。そこで死んでいく運命を受け入れ、責務を全うしようとしている兵士たちとの出会いが、木島の心に変化を生んでいく。

なんと78年前にタイムスリップしていた!海谷きき(@umitani_kiki)


本作には感動の声が相次ぎ、コメント欄は涙で埋め尽くされた!「なにこれすごい」「神作品」「天才だ!涙が止まらねぇ」「鳥肌が立ちました」「こんなの泣くに決まってる....いい作品」「今わたしにきれいな涙が流れてる気がする」と読む者の心を揺さぶりまくった本作。本作は「コミックトレイル漫画家オーディション2025」(芳文社)の漫画部門で準グランプリに輝いた作品で、描いたのは現在、「comicブースト」(幻冬舎コミックス)にて『贈呪は禁止されています(原案:田中俊行)』を連載中の漫画家・海谷きき(@umitani_kiki)さんである。海谷ききさんに本作について詳しく話を聞いてみた。

スパイ疑惑がかけられ、未来人と信じてもらうために繰り出した奥の手・最新テクノロジー!!海谷きき(@umitani_kiki)


――本作はX(旧Twitter)で合計11万件を超える「いいね」が付いていますが、読者からの大きな反響についてどう感じましたか?

私自身が今熱を上げている近代史をテーマに読み切りを描きたい!と思い立ったことが制作のきっかけでした。複雑で難解なイメージがある近代史というコンテンツに、Webで根強く人気のあるタイムスリップものを掛け合わせてストーリーを構成することで読みやすさを強調し、作品への興味の間口を広げるように描きたいと思っていたので、多くの人の目に留まって、とてもうれしく思いました。

――そんな思い入れのある本作ですが、作品に込めた想いをお聞かせください。

人生、ドン底は感じやすいけど幸せは感じづらいのではないかと思います。きっとそれは、欲しいものが何でもそろう現代に生きる“副作用”である気がしています。「もうこれだけしかない」と悲観するときも、考え方を変えれば「まだこれだけある」と捉えることもできるので、悩みがあるときは一度発想を転換してみれば、見える答えが変わることもあると思っています。そういうことが本作を通してどなたかに伝わっていればいいなと思います。

「生きる」ことの難しさと大切さを描いた感動作海谷きき(@umitani_kiki)


――本作では各ページから熱いメッセージをたくさん受け取りました!なかでも作者ならではのお気に入りポイントや、こだわって描いた点がありましたら教えてください。

作中で佐久間が発する「自分に幸せにしてもらえ」という台詞が好きです。自分自身のスローガンでもあるので、本作を読んでこの言葉を気に入ってくださった方がいればうれしいなと思います!

あとは「生きることが難しいとも言える」という台詞も、一時は命を手放そうとした木島の考え方を否定しない表現で気に入っています。

多くの読者の心を揺さぶった名シーンがこちら海谷きき(@umitani_kiki)


――海谷ききさんは新しい連載をスタートされているとのことですが、そちらはどんな作品になりますか?

「comicブースト」(幻冬舎コミックス)にて『贈呪は禁止されています』の連載がスタートしました。妹の不審死をきっかけに、主人公は呪物蒐集家・田中俊行のもとを訪れます。田中が語る呪物の数々には、やがて妹の死と奇妙に結びつく因縁が潜んでいて…というストーリー展開です。メディアにも出演されている話題のオカルトコレクター・田中俊行さんの所蔵品をモチーフに、現実と怪異の交錯を描くホラーサスペンス・オムニバスとなっています。最新話は無料で読めますので、ご興味ある人はぜひ読んでくださいね。

呪物が絡むホラーサスペンスが2025年11月から連載スタート!(C)幻冬舎コミックス


『死ねなかった男ともうすぐ死ぬ男』には後日譚も描かれており、読者からは「よかった、本当によかった、最後まで本当によかった…」「後日譚があってよかった」「最高のラスト」「最初と最後でタイトルの意味が変わるんだ…すごい…!」という感想も届いている。ぜひこの機会に後日譚までお楽しみあれ!

取材協力:海谷きき(@umitani_kiki)

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