【いじめ】謝罪したい加害者と許さない被害者、「感情が麻痺するまで消耗させる」歪んだ関係性の行方【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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短編ホラーで意表を突く展開を描く三ノ輪ブン子さん。『貧女ハウスへようこそ』(小学館)や『実録怪談 本当にあった怪奇村/新犬鳴トンネル』(竹書房)など、鋭い視点の作品を手がけてきたが、今回は“いじめ”をテーマにした物語「メッ子とラレッ子」を紹介する。よくある「仕返し」型の物語とは違い、復讐以外の道を模索する物語を読みたい――。そんな思いから生まれたという。


いじめられた側と、いじめた側。再会がもたらす“ズレ”と緊張

第1話_001_R1200三ノ輪ブン子(@minowabunko)

第1話_002_R1200三ノ輪ブン子(@minowabunko)

いじめっ子だった瑞樹が気を遣いながら「下の名前で呼んでいい?」と聞く。戸惑いつつもOKするすみれ三ノ輪ブン子(@minowabunko)


主人公・綿貫すみれは、中学時代に四方山瑞樹らから「いじめのようで、いじめの自覚がない」扱いを受けていた。直接的な暴力も悪口もないため、加害者側はそれを“いじめ”と認識していない。一方ですみれに染みついた傷は深く、ある日、電車へ飛び込もうとした姿を瑞樹が目撃することになる。

間一髪で踏みとどまったあと、すみれが瑞樹向けた視線には「殺したいほど憎い」という強烈な憎悪だけが宿っていた。翌日からすみれは学校に来なくなり、二人の時間はそこで止まる。

そして高校の入学式で偶然にも再会した二人は同じクラスに。すみれは中学時代から逃げるように祖母の家へ引っ越しており、瑞樹の転校は両親の離婚によるもの。奇妙な一致がゆがんだ再会となったのだが、動揺したのは被害者のすみれではなく、加害側だった瑞樹の方だった。

「復讐じゃない、利用するの」祖母の助言が導いたすみれの決意


すみれが祖母に相談すると、「復讐のチャンスじゃないかい?」と意外な答えが返ってくる。
「やり返されるだけ」とためらうすみれに「いじめなんてする連中は、ひとりじゃ何もできやしないよ」と祖母は笑ったのだった。

その言葉をきっかけに、すみれは決意する。許す気はない。ただ瑞樹を“利用する”。逃げられないよう絡め取り、感情が麻痺するまで消耗させる――すみれなりの“復讐”が幕を開けた。距離は縮まるようで縮まらず、壊れたまま絡み合っていく二人の関係。その危うさが読者を惹きつける。

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