「幽霊でもいい、会いたい」郵便配達の現場で見えた“怪異”よりも切実な未練の正体【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
町のすみずみまで足を運ぶ郵便局員は、日常の延長線で思いがけない怪異に向き合うことがある。SNSで広がり、単行本化もされた「郵便屋が集めた奇談」は、その現場で配達員たちが出会った“説明のつかない出来事”を描いた作品だ。「配達があるので怖がってばかりもいられない。ただ目の前の現象と向き合うだけだ」と語るのは作者の送達ねこ
(@jinjanosandou)
さん。読者からは「背筋がゾクッとするのに目が離せない」「郵便局員ならではの視点がよい」と反響が続いている。
配達員から届いた“語られなかった手紙”
送達さんが漫画を描き続けるうちに、同僚だけでなく他局からも体験談が寄せられるようになった。今回紹介されている物語は、まさにそのなかの1通だ。「誰にも話すつもりはなかった」という書き出しで始まる長い手紙には、記憶の底に沈んだまま動かせなかった経験が記されていた。作者が受け取ったのは、怖さとは別の重みを持つ“語り”だった。
怪異の中心にあるのは恐怖ではなく「不思議」
送達さんは、怪異談が集まる理由を「答えの出ない気持ちを誰かに共有したいからではないか」と考えている。語られる現象の中心にあるのは恐怖ではなく、その人物と確かに存在した関係性だ。かつて笑い合った相手が、なぜ今は話せず、姿も声も届かないのか——。その疑問のほうが体験者にとっては「怖い」よりも「わからない」という気持ちを強く残していくという。送達さんは「幽霊でも会いたいという気持ちを抱く人もいる。その思いを受け止めることが漫画の役割だと思う」と語る。
怪異は日常のすぐそばにある
公開された「郵便屋が集めた奇談」のエピソードには、「自分ならどう向き合えたのか」「職場の叫びが胸に残った」という声が寄せられた。どの話も人の生活に寄り添う郵便配達という仕事ならではの距離感で描かれ、読む側にも“現実のすぐ隣にある気配”を感じさせてくる。読み終えたあともしばらくその気配と余韻を楽しみたい。
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