「ブスでごめんなさい」150万貸した彼氏との別れを経て、68万の整形でどん底から這い上がった変身物語【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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人の顔面に優劣をつけるくせに、いざ整形となると「親からもらった体に傷をつけるなんて」と否定する世の中。そんな矛盾に一石を投じるのが、漫画家・鈴木倫( @suzu_kiri_n )の描く実録エッセイ『愛されたくて整形しました』だ。

かつて自分の顔に強いコンプレックスを抱き、周囲の視線に怯えていた著者が、失恋をきっかけに一歩踏み出した「自分を愛するための戦い」の記録。整形という選択が彼女の人生に何をもたらしたのか、その心の変遷を紐解く。

「努力でどうにもならない壁」を越えるための整形

「愛されたくて整形しました」1-1画像提供:鈴木倫さん

1-2画像提供:鈴木倫さん

1-3画像提供:鈴木倫さん


鈴木さんが本作を描いた背景には、外見至上主義でありながら整形に厳しい社会への疑問があった。インタビューの中で、彼女は整形に対する自身の考えを明確に語っている。

「大抵のことは努力である程度どうにかできると思うんですが、顔面はメイクしたとしても限界があると思います。その努力でどうにもならない部分を、『整形』という形でよくすることに否定的な意見が出るのはどうかと思います」

かつての彼女と同じように「自分を否定する気持ち」に囚われている読者の心を、少しでも軽くしたい。そんな切実な願いが、本作の筆致には込められている。

150万円を貸した彼氏との別れ。後悔のない「過去」と、68万円の「未来」


本作には、当時の彼氏に150万円もの大金を貸していたという衝撃的なエピソードも登場する。多額の借金肩代わりとも取れる状況だが、彼女自身は当時「なんとも思っていなかった」と振り返る。

「借金返済完了したら結婚する気満々だったので!私が150万貸すことで利子は必要なくなるし、早く返し終えて結婚できたらいいなって思ってました」

最終的に全額返済されたこともあり、当時の純粋な好意に後悔はないという。しかし、その彼との別れこそが、彼女を68万円の整形手術へと突き動かす原動力となった。高額な投資ではあったが、その対価として得られたものは、鏡に映る新しい顔以上の価値があった。

「笑ってもいいんだ」という解放感。変化したのは顔ではなく“生き方”


整形を経て、鈴木さんの人生は劇的に変化した。それは単に「きれいになった」という表面的な変化に留まらない。

「めちゃめちゃ人生変わりました!笑うことが怖くなくなったし、人に話しかけることも怖くなくなったんです。今までは人と関わるときに、『こんなにブスなのに笑ってごめんなさい』『こんなブスと話すの嫌だよね』って気持ちがあったんです」

かつては顔を隠すような髪型を選び、周囲に嫌悪感を抱かれないための「万人受けする服」ばかりを着ていた。しかし今は、自分が本当に好きな服を着て、写真の中でも好き勝手なポーズで笑っている。整形は彼女にとって、自己肯定感を取り戻すための儀式だったのだ。


取材協力:鈴木倫(@suzu_kiri_n)
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