「この老人は買わないだろう」客を選んだ新人カーディーラーは販売の大チャンスを見落とした!同期に押しつけた客が3台契約?【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
お客として訪れる機会はあっても、その裏側を知ることは少ないカーディーラーの現場。本作は、みこまる(
@micomalu
)さんが描く「
田端、明日は売るつもり!
」を通して、新人営業マンの苦悩と成長を描いた物語だ。WEB漫画賞「クニエ漫画グランプリ2021」でSNS読者賞を受賞した本作について、制作背景を聞いた。
「売りたい」気持ちが空回りしすぎた新人営業
みこまるさんは実際のディーラーに取材を行い、現場の声を集めたという。「取材前にアンケートを取らせてもらいました。エピソードを聞いて、日々さまざまな場面に出くわしているのだなぁ、と実感しました」「もちろんいい話だけじゃなくて、困ったお客さんやトラブル話もたくさんありましたが、お客さんの数だけいろいろなエピソードがあっておもしろいなと思いました」と寄せられた回答への感想を振り返る。
本作はリアルな経験談をもとに、販売の裏側が描かれている。新人営業マン・田端は入社後1台も車を売れておらず、「売りたい」という焦りだけが先走る。子ども連れの夫婦を待たせて見積書作成を優先するなど、目の前の人ではなく成果ばかりを見てしまう姿が印象的だ。
軽トラで現れた老人の正体…偏見が招いた大きな差
農作業用の軽トラで来店した老人のエピソードは、取材先の店長から聞いた実話をもとにしている。「軽トラのおじいさんは見た目とは裏腹に、それはそれは豪邸にお住まいだったそうですよ」。泥だらけの姿を見て「購入する気がない」と判断した田端は、忙しさを理由に同僚へ接客を任せてしまう。しかし偏見を持たずに向き合った同僚は、その日のうちに3台契約を成立させた。見た目や先入観ではなく、相手を理解しようとする姿勢こそが営業の本質であることが描かれている。
多くの出会いが新人を変えていく成長ストーリー
本作は、売れない新人ディーラー・田端がさまざまな人と出会いながら変化していく物語でもある。「連載が1カ月毎でした。なので時間が空いても、初めて見る人でも楽しめるように、毎回読み切りのようにすれば描きやすいかなと思いました」。
人気の同僚、クールな先輩、トップディーラーや整備士、店長、そして来店するお客様たちとの関わりを通じて、田端は「仕事とは何か」「売るとは何か」を少しずつ理解していく。焦りから始まった新人の物語は、人と向き合うことで変わっていく“営業成長ドラマ”として読者の共感を集めている。
取材協力:みこまる(@micomalu)
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