「頼んでない荷物が置き配されてる?」春のマンションで多発する恐怖の配達クレーム。引越し後に絶対やってはいけない落とし穴【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
春の訪れとともに本格化する引っ越しシーズン。新生活への期待が膨らむ一方で、宅配業界にとっては頭を抱えたくなるトラブルが急増する魔の季節でもある。とくに配達員を困惑させるのが、荷物を届けた直後に放たれる「この空き段ボール、ついでに持ち帰ってくれない?」という身勝手な無茶振りだ。
元宅配ドライバーの経歴を持ち、現在は漫画家として活動するゆきたこーすけさん(@kosukeyukita)の『運び屋ゆきたの漫画な日常』。本作では、そんな春先にとくに起こりやすい「配達員からの切実なお願い」がユーモアたっぷりに描かれている。
家具や家電の配送、あるいは引っ越し業者の場合は、サービスの一環として梱包材を回収してくれることがある。しかし、一般的な宅配便のドライバーにその義務はない。回収業者と勘違いしている一部の客の無神経な要求は、多忙を極める配達員にとって大きな負担となっているのが現実だ。
さらに、この時期に現場を最も凍りつかせるのが「ネット通販の住所変更忘れ」である。役所の手続きを終えてすっかり安心し、ネットショップの登録情報を古いままにしてしまう痛恨のミス。結果として、旧住所のマンションに荷物が届き、新しく入居した住人から「頼んでいない」「宛名が違う」とクレームが入る大惨事に発展してしまう。
ゆきたさん自身もドライバー時代、春先はマンションの宅配ロッカーに荷物を預けるのが恐ろしかったという。表札に名前が出ていなくても、住所が合っていれば荷物を持ち戻るなど、細心の注意を払っていたそうだ。「今は宅配ボックスや置き配が当たり前になったので、この手のトラブルはさらに増えているはずです」とゆきたさんは警鐘を鳴らす。
ちなみに本作では、回収してもらえない段ボールを自力で捨てる際、不器用な人でも絶対に緩まない「縛り方の神テクニック」も紹介されている。ひもがうまく結べない、持ち上げるとすっぽ抜けるといったイライラを解消する実用的な知恵が満載だ。なかには「旦那にやってもらう」という身も蓋もない最強の解決策も提示されており、思わずクスッと笑ってしまう。
新居に荷物を送る前に、まずはスマホの登録情報の確認を。そして空き段ボールは、配達員に押し付けるのではなく、プロの縛り方を参考にして正しく資源ごみに出そう。
取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
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