「冷蔵庫じゃないよ、パパだよ」5歳の娘が描いた不気味な絵…“家の中の異形”と必死に隠す母。最後まで目が離せない【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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5歳の由美子が幼稚園で描いたパパの絵。それは、大きな箱から不気味な手だけが飛び出しているものだった。先生の困惑をよそに、由美子は無邪気に笑う。なぜなら、パパは家の中でも、ごはんを食べる時も、寝る時も、ずっと箱の中から手を出して彼女を撫でてくれる「優しい存在」だからだ。

白泉社「kodomoe(コドモエ)web」で連載中の都会(@okameid)さんによる『箱の男』。親子向けメディアという場でありながら、ページをめくるたびに背筋が凍るような違和感と、家族の「闇」がじわりと滲み出す本作の制作秘話を聞いた。

「パパがいるから、外に出られないの?」。幼少期の信頼が、成長とともに“毒”へ変わる

【漫画】「箱の男」を読む画像提供:(C)都会/白泉社

「箱の男」第1話_002画像提供:(C)都会/白泉社

「箱の男」第1話_003画像提供:(C)都会/白泉社


物語は、由美子の成長とともに進む。5歳から7歳、そしてそれ以上へ。幼い頃は「箱の中にパパがいる」という日常を疑わなかった由美子だが、学校の友達との関わりの中で、自分の家だけにある「友達を呼んではいけない」「家族旅行に行けない」という異常なルールに気づき始める。

「1話ごとに年齢が進む構成なので、主人公と箱との関係性の変化を丁寧に描きたいと思っています。幼い頃は『優しいパパの場所』だと信じていた箱が、成長するにつれて違和感や疑問を抱かせる存在になっていく。そのグラデーションを大事にしています」と都会さんは語る。

「お母さんの表情が不安になる」。SNSで熱望された幻の設定を再構築


もともとはInstagramで連載されていた本作だが、当時は設定が異なり一度は中断していた。しかし、読者からの「続きが見たい」という熱い要望を受け、編集者との話し合いを経て、親子という視点から一新された。

「怖いけれど先が気になる」「お母さんの表情が意味深で不安になる」といった反響が寄せられ、アクセス数も右肩上がりだ。箱の中にいる「何か」を世間から必死に隠そうとする母親の冷徹な眼差しや、時折見せる危うい表情が、読者の不安をより一層掻き立てる。


取材協力:都会(@okameid)
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