銀座にある常識破りのハンバーグ…その誕生秘話とは?

東京ウォーカー

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99年のオープン以来、人気の絶えない銀座のハンバーグ店「AOI」。おいしさの魅力といえば、たっぷりの玉ネギを用いたふわふわの食感だ。このレシピはどうやって生み出されたのか。オーナーシェフの岩井浩二さんに聞いた。

オーナーシェフの岩井浩二さん。フレンチ出身で、独立したのは96年。最初は千葉に、デリと弁当の専門店としてスタートした


どこにもないおいしさを追求したハンバーグ


「私は、かつて六本木にあったフレンチレストラン『モン・ジャルダン』などで修業をしていました。ただ、ハンバーグはフランス料理では主役になりづらいメニューです。お店ではメインで提供していませんでしたし、私自身も教わったことがありませんでした。やがて独立するのですが、「AOI」オープン以前の最初のお店は欧風デリのお弁当専門としてスタートしたので、ハンバーグは入れたいなぁと。その際に“どこにもないおいしさを”との思いで生まれたのが、このレシピですね」(岩井さん)

【写真を見る】パティにはパン粉と卵黄も使ってよりふわふわ感を演出させるが味付けはシンプル。塩と胡椒のみでナツメグなどの香辛料は使わない。焼く直前に空気を抜きながら成型


フライパンで1~2分焼き目を付け、300℃のオーブンで8分半熱を入れる。これが「AOI」式ハンバーグの調理法だ


規定概念がなかったから常識破りのレシピが誕生


誰にも教わっていないからこそ、この食感や味わいが生み出せたと岩井シェフは言う。「規定概念にとらわれなかったことがよかったと思います。というのも、このハンバーグは30kgもの非常に大量の玉ネギを使い、7時間じっくりと炒めます。普通なら入れすぎ、やりすぎと思ってここまでしないかもしれません。でも私には『ハンバーグはこういう味』という先入観がなかったので、とにかく自分が理想とするハンバーグを追求できたのです」

「ハンバーグライス(ライス付き)」890円。サラダや目玉焼きがワンプレートとなり、ライスも付いてくる。この価格は極めてリーズナブルといえよう


「ぜいたくダブルハンバーグ(ライス付き)」1540円。「ハンバーグライス(ライス付き)」の内容に、自家製マヨネーズとチーズをのせてデミグラスソースをかけたハンバーグが加わる


そんな同店の看板メニューといえば、「ハンバーグライス(ライス付き)」890円。肉には旨味の濃い牛スネが使われていて、ハンバーグをそのまま食べても絶品だ。そして生姜やニンニクを中心に、18種類もの素材を調合した和風のソースがオン。さらにはとろける目玉焼きものる、おトク感満点の一品だ。平日のランチタイムは行列必至だが、土日祝も休憩なしで営業しているので訪れやすい。銀座に行く際にはぜひチェックを!

お店の前で、岩井浩二オーナーシェフと。実は17年7月に「生姜キング」という生姜焼きの専門店を浅草橋にオープンしており、こちらにいることもある


取材・文=中山秀明、撮影=三佐和隆士

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