水上恒司「役が憑依したという人がいたら引いちゃうかも」自分じゃない人間を生きるための“緻密な計算”と役への向き合い方
東京ウォーカー(全国版)
水上恒司が「クレイジーだな」と思った映画のワンシーンを語る
――本作のことを「狂った映画」とコメントされていますが、水上さんがこれまでご覧になったなかで、“クレイジーだな”と思った映画やドラマをご紹介いただけますか。
【水上恒司】昨夜たまたまポール・W・S・アンダーソン監督の『バイオハザード』1作目を流しながら食器を洗っていたんですが、冒頭だけはちゃんと観ていて、“え!こんなシーンあったっけ?”と驚くようなクレイジーな描写にハッとしました。
――どんなシーンだったのでしょうか?
【水上恒司】誰かがウィルスの入ったカプセルをわざと割って、研究室内に拡散させた直後、換気扇を通じてウィルスが侵入してきて、ケージの中のドーベルマン数匹が異変に気付いて次々と吠え始めるんです。CGなのか本物の犬なのかわかりませんが、最初は一匹のドーベルマンが吠えて、そのあとほかのドーベルマンも吠え始める様子をカットを割らずに撮っているのがなんともクレイジーだなと思って……って、こういうクレイジーで合ってますか?(笑)
――本物のドーベルマンだとしたら、犬たちの演技がクレイジーということで(笑)。説明を聞いているだけでも緊迫感が伝わってくる重要なカットですね。
【水上恒司】サラッと見せているけれど、よく考えたらシンプルにすごいなぁって。初見では気づかなかったのですが、“こんなにおもしろいカットがあったんだ!”と、興味深かったです。
――『バイオハザード』といえばゾンビが大量に登場する映画で有名ですが、主演を務められたドラマ『シナントロープ』では、ゾンビが苦手な役を演じていらっしゃいましたね。
【水上恒司】僕が演じた主人公の都成は、劇中で「ゾンビより怖いもんなんてねえよ!」って何度も言ってますからね(笑)。
――『シナントロープ』は放送当時SNSで大きな反響があり、第44回向田邦子賞を受賞しました。水上さんにとっても大切な作品になったのではありませんか?
【水上恒司】これまで関わってきた作品はどれも大切ですが、中でも『シナントロープ』は特別に大切な作品になりました。というのも、ほかとは違う特殊なやり方を経験したからなんです。このドラマはクランクインの数年前から脚本がほぼ完成に近い状態だったのですが、普通はギリギリまで脚本や台本が大きく変わったりするので、こういうケースはごく稀なんです。
結末がすでに決まっていて、変更の予定がなければラストから逆算してプランを考えられるので、それが俳優のお芝居にいい影響を与えていたのではないかなと思います。『シナントロープ』でこういう経験ができて、本当によかったです。
取材・文=奥村百恵
◆スタイリスト:藤長 祥平
◆ヘアメイク:Kohey
鴻池留衣/文藝春秋/2026「本当にあった話(の話) 」製作委員会
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
この記事の画像一覧(全21枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約1200カ所の紅葉スポットを見頃情報つきでご紹介!9月下旬からは紅葉名所の色付き情報を毎日更新でお届け。人気ランキングも要チェック!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介






